社会人のみなさん、
いつも会社で挨拶はしていますか?
当然、社会人として恥ずかしくない程度は
挨拶をされているでしょうが、
今回は、その挨拶の中でも
「お先に失礼にします」にスポットを当てて、
取り上げてみたいと思います。
毎日の退社時、「お先に失礼します」と、
言葉を発して、皆さん家路についてらっしゃるでしょう。
この言葉の意味合いを理解した上で使っていただけたらと、
社会人として恥ずかしくないビジネスマナーを
身に付けて行って頂きたいと思います。
「お先に失礼します」の意味とは?
「お先に失礼します」とは、相手より先に
物事をする時にかける言葉です。
特に、職場などでまだ仕事を行っている人達より、
先に帰る時に行う挨拶ですね。
お先には他の人を敬って、
その人の「先」を言う語で、
「失礼」は礼儀を欠く振る舞いを
してしまうことを言います。
なので、会社を退社する時に使う
「お先に失礼します」の意味は、
「皆さんよりも先に帰るという
無礼な行為をお許しください」となります。
ちなみに皆さんは、「お先に失礼します」を
職場でどのように使っていますか?
例えば、同僚や部下に対しては
「お先です」「お先」「お先に」などと省略して、
挨拶しているでしょうか。
しかし、上司に対しては間違っても
上の言い方はしないでください!
「お先に失礼します」m(_ _)mと、
フルバージョンの相手を敬う気持ちを持って
丁寧に挨拶してくださいね‼
話が少しそれますが、そもそも「失礼します」と言って
職場から帰るのって、
失礼な行為と分かっていながら帰るわけで、
こんなに謙った言い方をしているから
日本は残業が多くなる体質なのかもしれませんね。
日本らしいと言えば日本らしいですが、
もう少し、スッキリ退社出来る
いい挨拶はないものですかね…
どんなビジネスシーンで使うべき?
❙「お先に失礼します」の心得
勤務時間が終わった。さあ退社しようと思った時にも、
朝と同じ様に上司や先輩・同僚に対して、
「お先に失礼します」と、
挨拶をきちんとして帰りましょう。
「お先に失礼します」と挨拶すれば、
相手側からは「お疲れさまでした」と
声を掛けられるでしょう。
しかし、これで仕事が終わったと
思ってはいけませんよ!
この「お先に失礼します」という挨拶は、
ビジネスの側面から見ると、
朝の挨拶よりも大事な意味があるのです。
その「お先に失礼します」が持っている意味とは、
もちろん単純に「先に帰る」ことを
言っているのではなく。
上司や先輩・同僚に対して
「これで、帰ってもいいでしょうか?」
という確認や、お伺いの意味があるのです。
上司や先輩・同僚からすると、
急ぎの仕事があったり、
急に確認事項を思い出したり、
仕事を思い出したりと終業時には起こる事です。
以下のようなケース
・部下「お先に失礼します。」
・上司「お疲れ様。そうだ、あの件どうなってる?」
・部下「その件なら、完了しました。」
・上司「そうか、ありがとう。お疲れ様でした。」
この様なケース良くあるのではないでしょうか、
この様な場合には「お先に失礼します」の前に
「何かお手伝いできることはありますでしょうか?」
「他になにかありますでしょうか?」など、
聞いてみましょう。
そうすることによって、
相手側が仕事を頼んできたり、
仕事の確認をしてきたり、
特にないのであがっていいよなどと
返答をされるので、
状況判断の後、態度を決めましょう。
❙「お先に失礼します」「お疲れ様でした」を間違わない!
上司や先輩・同僚が残っていて、
あなたが先に退社する時の挨拶が
「お先に失礼します」です。
なぜこんな事を言うかというと、
まれに「お疲れさまでした」と言って
退社する人がいるからです。
この言い方は間違いですので気を付けましょう。
「お疲れさまでした」は
仕事が終わった人に対してかける言葉です。
ですから、相手には仕事が残っているわけですから
使うのは不自然です。
「お疲れさまでした」は、
「お先に失礼します」と言われた時に返すのが適切です。
「お先に失礼します」「お疲れさまでした」の
使い分けには注意してくださいね。
「お先に失礼します」について
取り上げてきましたが、いかがでしたか?
「お先に失礼します」の意味分かって頂けました?
「皆さんよりも先に帰るという
無礼な行為をお許しください」という、
帰りの挨拶をするのは
本当に日本人らしい表現方法ですね。
これ以上ない相手を思いやる心が
日本人にはありますね。
「お先に失礼します」の意味が解らず
調べている新入社員の皆さんも、
これからは、この言葉を良く理解した上で
使って行きましょう。
そして、「お先に失礼します」からの
上司や先輩への対応についても、
上手く出来ると上司や先輩から一目置かれるかも?
また、退社時に「お先に失礼します」ではなく、
「お疲れさまでした」と使うのは基本的には
間違っていますから気を付けてくださいね。
けれど、たまに「お疲れさまでした」を
つかっている会社もあるんだとか。
そんな時は、その会社の様子を
よく見て対応してください。
新入社員の皆さん、それでは
「お先に失礼しますm(_ _"m)」