日本独特の四季である春夏秋冬、
季節によって、食べ物や風物詩はもちろん異なります。
では、四季折々の色だったら、
何色を連想されるでしょうか?
もちろん、人によっても多少違うかもしれませんが
共通の部分もあるかもしれません。
そこで今回は、季節のイメージカラーについての
あれこれを見ていきたいと思います。
人が感じる季節と色の関係!
連想される色は、やはり人それぞれです。
それによって、心理学もあるくらいに
多岐にわたるといってよいでしょう。
暑い寒いで連想する色=暖色、寒色というものがあります。
赤や橙、黄色など、暖かく感じる色を暖色、
青系統の冷たく感じる色を寒色といいます。
暖色は、時間の回転を早くする役目ももっています。
それに対して、寒色は時間の回転を遅くする役目をもっています。
また黄緑、緑、紫、無彩色などの中性色も存在します。
暖かさや冷たさを感じさせると同時に、
暖色は交感神経に、寒色は副交感神経に作用するとされており、
交感神経は主に活動しているとき、
副交感神経はリラックスしているときに使われるため、
元気や楽しそうなイメージを出したいときには暖色系を、
落ち着いて静かなイメージを出したいときには寒色系を
といったように使いわけることができます。
また、赤色を見続けていると体温や血圧が上昇し、
その逆に青を見続けていると下降するという
実験結果も報告されています。
実験では、暖色系と寒色系の体感温度(心理的な温度差)は、
約3℃もあると言われています。
季節をイメージする色と人に与える印象とは?
白と黒も膨張色と縮小色の関係にあります。
白いイメージは軽いという心理効果を与えます。
チラシデザインなど配色の際には
動きを出したい時は白に近い色を下に配置、
安定感を出す場合は上に配置することで、
バランス感覚のイメージを与えることが可能です。
ピンクや薄いエメラルドグリーンと合わせると、
ロマンチックな雰囲気も作る事が可能です。
黒は重いというイメージがあります。
又、高級感を与える不動産系のチラシや
フォーマルなイメージも演出できます。
黒は伸縮効果もあり、
同じ大きさでも黒は伸縮して見えてしまう
という特性があるので、
使用する際には注意が必要です。
白は膨張色として有名で、同じ人でも
白い服を着ていると太って見えるそうです。
反対に黒は伸縮効果があり、
女性の黒いストッキングは
足を細く見せる効果があります。
この伸縮と膨張の効果から、
黒い墓石は普通の墓石より大きく作ったり、
囲碁の石は黒い方が小さく見えてしまうため、
白い碁石より大きく作るなど
面白い雑学もあったりします。
したがって、こういう理由から、
春夏は暖色系、秋は中間色系、
冬は寒色系が選ばれがちです。
春の色の組み合わせはソフトなトーンを使うと
季節感を表現できます。
季節にある自然のものの色を組み合わせると
季節のイメージになります。
春は桜や若葉など柔らかく暖かい色合いが
カラーイメージです。
夏は割とはっきりした色が
好まれる傾向にあるようです。
秋の色の組み合わせは、
紅葉や秋の味覚などからイメージする
茶色系の配色が秋色になります。
冬は雪の白や、やはり寒いので
青系の寒色を挙げる方が多いようです。
ちなみに、春夏秋冬のカラーイメージについての
アンケートの結果、以下様々な回答が寄せられました。
「春はいちご色、夏はだいだい色、
秋はいちょう(ブラウン)色、
冬はポインセチア(赤緑)色を
イメージしちゃいます。」
「春=緑…若々しい新芽が命の喜びを感じさせ、
あたたかな日の光は、木々のまだ薄い葉っぱの
重なりの上から隙間から、
光が優しくこぼれ落ちるイメージ。
夏=青…キラキラとした水面が揺れたり
止まったりとそれは楽しげ!
木々の緑も色は濃く、空気も濃くて、空は真っ青!
秋=茶…木々の色、緑にオレンジに黄色に
茶色に赤にと、とてもあたたかい!
カサカサという音も匂いも形も色も、
葉っぱが大好きです。
冬=白…しんしんと降る雪、
夜に降り積もる雪を見ていると
世界中の音が消えたよう!ハッと気づく
温かさへの幸せ。太陽の有難み。」
「日本の伝統色から季節の色!
春の色・・・・一斤染め(いっこんぞめ)淡い桃色です。
夏の色・・・・勿忘草色(忘れな草色)清んだ青です。
秋の色・・・・鶸茶色(ひわちゃいろ)辛子色がかった茶色です。
冬の色・・・・深川鼠色(ふかがわねずみ)わずかに青みがかった淡い鼠色です。」
思い浮かべ方としては、
例えば、春→桜→淡いピンクというように
イメージしながら連想するので、
人によってそれぞれ大きく変わります。
いかがでしたでしょうか?
春夏秋冬の季節によって、
イメージするカラーがあることを
理解していただけましたでしょうか。
筆者は、春はピンク、夏は赤、秋は茶色、
冬は青がイメージカラーです。
この記事を参考にしていただいて、
色の人に与える印象や影響を
知っていただければと思います。
また、自分にとっての季節の色って
なんなのかを考えてみるのも
楽しいかもしれませんね。