皆さん、お風呂入っていますか?
入浴剤の進化や、テレビやジャグジー、
ジェットバス、フットバス付きなど、
多様化する自宅のバスルーム。
これらの創意工夫はお風呂文化が根付く
日本ならではといえます(*´ω`*)
そんな日本のお風呂には、
昔から入浴を健康に役立てる
さまざまな工夫がされていたんだとか。
今回は、日本が誇る風物詩「季節風呂」について
ご紹介したいと思います(* ̄0 ̄)/
季節湯にはいろんな種類がある
柚子湯や菖蒲湯、聞いたことはあっても、
どんな意味を持つかをご存知ない方も
多いのではないでしょうか。
お風呂の健康効果を高めることを目的とした季節湯は、
毎月楽しむことができます。
それでは、1月から12月のテーマ季節湯の作り方を
見ていきましょう。
1月・松湯のつくり方
- 松の葉の樹脂をぬるま湯で洗い落とし、水から15~20分煮出す
- 布で濾した煮汁を浴槽に入れてよくかき混ぜる
2月・大根湯のつくり方
- 切り落とした大根の葉を風通しの良いところで2~10日、陰干しをする
- しっかり乾燥したら細かく刻みお茶パックに入れ、水から10~20分煮出す
- 煮汁をそのまま浴槽に入れてよくかき混ぜる
3月・蓬湯のつくり方
- 蓬は茎先20cmのものを5~6本使用します。細かく刻み鍋で水から煮出す。
- 布で濾してから煮汁を浴槽に入れてよくかき混ぜる
4月・桜湯のつくり方
- 樹皮を刻み天日干しで乾燥したものを使用。お茶パックに入れ水から煮出す
- 煮汁を浴槽に入れてよくかき混ぜる
5月・菖蒲湯のつくり方
- 細かく刻んだ菖蒲の葉をひとつかみ、お茶パックに入れる
- 洗面器にお茶パックを入れ、上から熱湯を注いで10分ほど置き精油を抽出
- そのまま浴槽に入れてよくかき混ぜる
6月・どくだみ湯のつくり方
- どくだみを細かく刻んでお茶パックに入れ、浴槽に入れて水から沸かす
- 直接お湯を入れる場合は蛇口や湯口付近に置く
7月・桃湯のつくり方
- 桃の葉を20枚ほどお茶パックに入れ、水から煮出す
- 煮汁を浴槽に入れてよくかき混ぜる
8月・薄荷湯のつくり方
- 薄荷(ミントの葉)を約30gお茶パックに入れる
- 洗面器に置き、上からお湯をかけて15分蒸らす。パックごと浴槽に入れてよくかき混ぜる
9月・菊湯のつくり方
- 菊の花(乾燥)30gをお茶パックに入れる
- 洗面器に置き、上からお湯をかけて15分蒸らす。パックごと浴槽に入れてよくかき混ぜる
10月・生姜湯のつくり方
- 生姜をすりおろしてふきんに包み、絞り汁をつくる
- 絞り汁を浴槽に入れてよくかき混ぜる
11月・蜜柑湯のつくり方
- 蜜柑の皮が20個分たまったら、風通しの良いところで2~10日、陰干しをする
- 細かく刻んでお茶パックに入れ、そのまま浴槽に入れてよくかき混ぜる
12月・柚子湯のつくり方
半分に切った柚子5~6個をそのまま湯船に浮かべます、はい終わり
中には聞いたことある湯もあれば、
初耳のものまで…。どくだみって何ぞや。
それぞれの効能は?
1月「松湯」
神霊が下界に降りてくるといわれている松の木。
そのため、松湯には1年の無事を祈る願いが
込められています。
効能としては、松に含まれる精油成分によって
血行を促進させ、神経痛やリウマチ、
肩こりや腰痛の緩和が
期待できますԅ( ˘ω˘ԅ) カタモモウカ
2月「大根湯」
1年でもっとも寒さが厳しい2月は
「大根湯」で乗り切りましょう。
干した大根の葉には温泉と同じ成分が
含まれていることをご存知ですか?
塩化物や硫化イオンなどの無機成分が豊富に含まれ、
肌のタンパク質と結合して保温効果を
高める働きがあるといわれています。
3月「蓬湯」
季節の変わり目は自律神経が乱れがちで
体調不良や肌トラブルが起こりやすくなります。
3月のお風呂「蓬(よもぎ)湯」のさわやかな香りで心を静めましょう。
万能薬草としても知られる蓬には、血行を促進するほか、
保湿や発汗、解熱の効果があるといわれています(*´▽`*)
4月「桜湯」
桜湯では花びらが散ったあとの樹皮を使用します。
漢方薬にも使用される桜の樹皮(桜皮)には、
解毒作用や咳を鎮める効果があるといわれています。
また、樹皮を煮出した煮汁を湯船に入れることで、
湿疹や打ち身の緩和が期待できます。
5月「菖蒲湯」
柚子湯と並んで季節風呂の代名詞
といわれる「菖蒲(しょうぶ)湯」
その歴史は古く、奈良時代から続く季節の行事だそうな。
武家社会に入ると「勝負」にかけて、
男児の立身出世への願うとともに、
子どもの無病息災への祈りへと変化していった
といわれています(。-人-。)
6月「どくだみ湯」
ジメジメとした梅雨の時季に繁殖するどくだみ。
安心してください、毒はありませんよ(`・ω・´)
その独特の香りから敬遠されがちですが、
あせもや湿疹に効果がある
日本を代表する薬草のひとつです。
ゲンノショウコ、センブリとともに、
日本三大薬草に数えられています。
7月「桃湯」
夏に旬を迎える桃です。
その葉には消炎、解熱作用、
収れん作用があるといわれています。
虫さされやあせも、湿疹などを緩和する
効果も期待できます(*^▽^*)
8月「薄荷湯」
盛夏を迎えた8月にぴったりな薄荷(はっか)。
さわやかなメントールは、
湯上がりの爽快感を高めてくれます。
血行促進や保湿効果がある薄荷ですが、
汗の引きが早いのが特徴。
冷房で冷えた体を、
薄荷湯で芯から温めましょう。
9月「菊湯」
夏の疲れが出始める初秋は
菊の芳香で心と体をいたわりましょう。
菊の精油成分には、血行促進、
保温効果があるとされています。
中国では長寿の花ともいわれており、
杯に菊の花びらを浮かべた
菊酒で長寿を祈るとのこと(´・∀・`)ヘー
10月「生姜湯」
そろそろ風邪の流行が気になり始める10月。
体を温める生姜(しょうが)を使った
お風呂で風邪を予防しましょう。
11月「蜜柑湯」
蜜柑(みかん)の皮にはリモネンと呼ばれる
精油成分が含まれています。
さわやかな香りを放つこの成分は
リラックス効果が期待できます。
また、皮には美肌をつくるビタミン、
クエン酸も含まれています。
乾燥が進む冬のお肌は蜜柑湯で
うるおいましょう(´∀`*)
12月「柚子湯」
冬至に入ることで1年中風邪を引かない
といわれる「柚子湯」は、
もっともポピュラーな季節風呂といえるでしょう。
冬に旬を迎える柚子に「冬至」と「湯治」を
かけたことで柚子湯となったとか
蜜柑湯とほぼ同じ効能があります
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
いかがでしたか?
季節風呂には四季のある日本ならではの
願いや思いが込められています。
月ごとに異なるお風呂を楽しんで
心と体を癒してみてはどうでしょう?
それでは、のぼせないように
良い季節湯ライフを(/・ω・)/