私自身、端午の節句に立てる鯉のぼりというものは知っていたんですが、お恥ずかしいですが、武者のぼりというもの自体、この記事を書くまでは全く知りませんでした。
また、武者のぼりというものは一部の地域だけにしか立てない風習なようです。いったいなぜでしょうか?
そこで今回は・・・
「武者のぼりの由来や、地域限定なの?」など「武者のぼり」について、これから色々とお話していきたいと思います。
武者のぼりを飾る地域
上記でも取り上げたように、武者のぼりというものは、地域限定で飾られているようです。
何故なのか、私もとても興味があります。
その意味を知っていく中で、端午の節句で武者のぼりを飾る地域や、武者もぼりに関係する鯉のぼりなどを飾る意味などについて色々とお話していきましょう。
そもそも武者のぼりとは?飾られる地域とは?
地域によって鯉のぼりと同じように飾る「武者のぼり」というものがあり、子どもの名前と家紋を旗に描いたあるのぼりのことだそうです。
ちょうど、鹿児島に私の友人がいるのでこの「武者もぼり」について聞いてみると、意外な顔をして「全国区じゃなかったの?」と、びっくりしたように言っていました(笑)私は「えっ!そう思ってるんだ!」と言い、あとでよく調べてみると、「甲州、中部、一部の九州地方だけの風習」だそうです。
その後、友人は地方から遊びに来た知人に、武者のぼりを見て「戦国武将みたいだね!」と言われたこともあるようで、その時も衝撃を受けたそうです(笑)地方によって端午の節句の祝い方は違うんですね。
他にもいろいろと地域によってさまざまな祝い方があるのを知りました。
こんな武将のぼりも!?
戦国のぼりには戦国武将の絵を描いてもらう方が多いそうですが、私の友人は自分の子供の名前にちなんで馬の絵を描いてもらったそうです。私の感想は空を泳ぐ鯉のぼりとはまた違った趣があって、素敵な風習だなぁと思いました。
ところで、端午の節句では、なぜ戦国のぼりや鯉のぼりなどを飾るようになったのでしょうか?ちょっと寄り道になるかもしれませんが、その所もちょっとだけ見ていきましょう!
端午の節句でのぼりや兜を飾る意味とは?
鯉のぼりは、男の子の立身出世を祈願する意味があり、「鯉が竜門の滝を登ると竜となって天をかける」という中国の故事に由来しているそうです。
また、兜を飾るようになったのは、命を守る象徴と考えられ、男の子を事故や病気、災害などから守ってもらうよう願いを込めるということだそうです。次は武者のぼりの由来などをご紹介したいと思います。
武者のぼりの由来とは?
武者のぼりの由来のことを調べていくうちにこんなことが分かりましたので、ご紹介していきます。
武者のぼりとは?
説明が重複しますが、「武者のぼり」は、甲州、中部、九州地方などで端午の節句で立てられます。皆さんもご存じ、「鯉のぼり」は全国的に飾られていますが、「武者のぼり」は限られた地域での風習になっています。
地方によりさまざまな呼び方があり、
- 「武者のぼり」
- 「武者絵のぼり」
- 「武者のぼり旗」
- 「武者絵のぼり旗」
- 「節句のぼり」
- 「五月のぼり」
- 「絵のぼり」
と呼ばれています。また、九州では「矢旗」(やばた)と言われているそうです。
武者のぼりの起源とは?
「武者のぼり」は戦国武将が家紋のついた旗を掲げたり、武将が鎧に旗を挿して馬に乗っている「旗さし物」が起源とされています。しかしなぜ、戦場で使われていたものが庶民の間に浸透していったのでしょうか?
武者のぼりの歴史!
歴史は室町時代末期までさかのぼってみてみると、武家社会の間では「端午の節句に旗さし物を虫干しを兼ねて飾る」という意味で、武将の姿を描いたものを庭先に飾る風習がありました。その後、「武者のぼり」は、端午の節句に庶民がその風習を真似て一般大衆化立していったそうです。
地域によって絵柄は様々ですが、
- 「威風堂々!勇壮たる合戦絵巻に強く!」
- 「たくましく育ってほしい!」
との願いが込められていて、有名な武将や合戦テーマのデザインになっています。また鯉のぼりとは違う趣があります。
そしてまた驚くなかれ、「武者のぼりは鯉のぼりのルーツ」であったそうですよ!
鯉のぼりのルーツは武者のぼりだった!?
江戸時代中期には立身出世のシンボルとして、武者のぼりには「鯉の滝登り」の絵柄が描かれるようになりました。それから、その「鯉の小旗(まねき)」が時代とともに変化していき、明治時代以降に現在で主流になっている立体の鯉のぼりになっていきました。
鯉のぼりというものは飾り始まった当初から立体的なものだという認識でした(笑)
まとめ
いかがでしたか?
端午の節句は地域ごとに色々な風習があります。特に、武者のぼりについても全く知りませんでしたし、色々と知らべていくうちに鯉のぼりの原型であったということも今回初めて知りました。
今回の色々な情報をもとに話の話題の一つにして頂ければ幸いです。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。