個人経営の方、会社のオーナーさん、年末年始は特にいそがしくなってくる時期ですね。
そうです、この時期になると年末調整について考えないといけません。
数字が得意な方、そうではない方にとっては何だかよくわからない、難関だったりするかも知れません。
今回は年末調整について、そしてその還付金について、そしてどのように仕分けをしたらいいのかを、簡単にご紹介いたします。
前もってスッキリしておきたい方必見です。
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年末調整って何のためにするの?
でははじめに、そもそも年末調整とは何のためにするのか?というところから、お話ししましょう。
毎年すること、ということはわかっていても、その理由について意外と考えたりしていないかも知れません。
実は私もそんなところで、年末年始になってあたふたしているというのが現状です。きちんと勉強したいと思います。
年末調整とは、毎月支払う従業員の給与から徴収されている所得税について、一年の総支給額が確定する年末に、収めるべきただしいい金額を計算して、差額があれば還付するというもの。
その調整分をはっきりさせるためにするのが年末調整ということです。
働いている限りはすべての従業員が申請し、経営者がきちんと調整するということですね。
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年末調整の仕訳はこうする
年末の従業員の所得税を計算できたら、次が、経理上どのように処理をしていくかということについてです。
年末調整で還付金がある場合、仕分けはこのようになります。数字はイメージしやすいようにわかりやすいものを入れています。
年末調整月にはこのようになります。(年に一度、基本的には、12月。1月に行う会社もあります。)
借方 | 貸方 |
給料 100 | 現金預金 70 |
預り金(源泉所得税) 5 | 預り金(源泉所得税)10 |
預り金(社会保険料)10 | |
預り金(雇用保険料)10 | |
預り金(住民税)5 |
給与仕訳に、借方に、預り金(源泉所得税)勘定が登場します。
この際、借方の、預り金(源泉所得税)の金額(この場合は5になります。)が、従業員への年末調整の還付額です。
貸方は、通常の月と同じように、源泉所得税を含む預り金の12月度分の計上がされます。
年末調整の仕訳については、まず基本として、毎月の給与仕訳で源泉所得税を預かり、そして、翌月10日に前月の源泉所得税を収め、最後に、一年の最後の月12月に年末調整、そして年間の精算を行い差額を還付、またはもしくは徴収するというのが一年を通しての流れということになります。
この流れを覚えておくとわかりやすく、準備もしやすいですね。
面倒な年末調整、何をするのかを理解しておくとスムーズに
いかがでしたか?わからないことだらけの年末調整も、することの意味を理解すると取り掛かりやすくなるかと思います。
今は便利な会計ソフトもあるので自分でこれがわかりやすい、使いやすいと思うものを取り入れて効率的に進めていくといいですね。