なんとなく目にしてる植物に、
「なんかこの色、不思議?」というものありませんか?
お花の色なら千差万別ありますのに葉っぱの色というのはほとんど緑、
リーフグリーンが普通ですよね。
それなのに赤い葉っぱというのはあります。
もしかして、血を吸っているから赤く変色したのでは!?
桜がピンク色なのも、根元に死体が埋まってて、
その死体から血を吸い取っているからだという都市伝説もありますし。
ということは、赤い葉っぱも根元に埋まった死体から血を吸い取っているのでは?
まぁそんなことは、当然ないわけでして(笑)
世界は広いので、もっとすごい特徴を持つ植物もあります。
もちろん、赤い葉っぱの植物にも名前はちゃんとあるのです。
というわけで今回は・・・
よく街中で見かける深紅に染まった葉っぱの正体について紹介していこうと思います。
葉っぱって緑だけじゃないの?赤い葉っぱの植物があった!名前は何?
葉っぱが赤い植物の代表格は『ポインセチア』です。
別名クリスマスフラワーとも言われ、花言葉は「祝福・私の心は燃えている」。
その名とおりクリスマスのシーズンに活躍する観葉植物。
葉っぱは鮮やかな赤でまさに深紅のロティ―を彷彿させます。
葉は薄くて楕円形、花はいわゆる杯状花序。
その下に着く葉の形の苞葉が赤く染まるのがこの植物のメイン鑑賞。
その赤さはキリストの血の色に例えられるほど神々しく美しいのだとか。
ちなみに「キレイな花には毒がある」というように、このポインセチアは毒があります!
ポインセチア全体に有毒成分である「ホルボールエステル」が含まれています。
ホルポールエステルは皮膚炎・水疱などを引き起こす毒です。
決して致死的な毒ではないのですが、
1919年のハワイで子供がポインセチアを食べて死亡した例があります。
うっかり食べないようにしましょう。
このポインセチア、
開花シーズンが12月~1月にも関わらず寒さが苦手という特徴を持っています。
なんと、原産地がサボテンで有名な熱帯のメキシコなのです。
明らかに開花シーズンを間違えただろとツッコみたくなります。
寒いシーズンに花を咲かせるのに、寒さが苦手。
こうなってくると、お世話や管理が難しくなってくるんですね。
★置き場所
日当たりの良い室内
暖かいところ(10℃くらいが最適)
※暖房器具のそばだと暑すぎて葉が取れてしてしまうので注意
★水やり
土の表面が乾いてきたり、暖かい日の午前中にたっぷりあげること
※湿度が高過ぎると根腐れの原因になります
※乾燥し過ぎると葉っぱがしおれます
★肥料
花が咲いている間は肥料はいりません
春に新芽が出たら2~3週間に1回ほどあげるだけでOK
★切り戻し
鑑賞時期が過ぎてくると葉っぱがたくさん取れてきます
部屋の温度は10℃くらいをキープして冬を越えましょう
水やりは控えめに
冬を越えることに成功したら、
4月ころには下葉が落ちてくるので下から2~3節を残して切り戻しをしましょう
また、切り戻しをすることで新芽が伸び、見た目もバランス良くなります。
逆に切り戻しをしないと上のほうから、
新芽が出てきて見た目のバランスが悪く育ってしまいます。
ポインセチアが無事冬を越して次の年もきれいな赤い葉っぱを見る為には、
まだ大事な作業があります。
それは「短日処理」と呼ばれるもので、ポインセチアに、
「日も短くなってきたし、そろそろ葉っぱを赤くする時期だよ」と錯覚させる作業です。
しかも、それは12時間以上暗闇に置くという地道な作業です。
普通に置いておいても赤くなるのですが、
それだと葉っぱが赤くなる時期は年明けになってしまうのです。
夜でも明るい場所に置いておくと葉っぱは緑のままということもあるので、
ちょうどクリスマスに合わせて葉っぱを赤くするためには、
「短日処理」をだいたい9月ごろから始めなくてはなりません。
★短日処理の手順
時期は8月下旬~9月。
夕方5時~翌朝8時くらいまでダンボールなど何かしらフタなどをして
光を完全にシャットアウトします。
隔離しない日中は窓際の良く日のあたる場所に置いてあげること
これを40~50日間くりかえします。
短日処理中は夜でも15℃以上を保つようにして、
葉っぱをできるだけたくさん育てるようにします。
温度や日光不足になるとキレイで鮮やかな赤にはならないので、
きちんと管理してあげましょうね。
また、ポインセチアの種類によっては短日処理の期間がややブレることがあるので注意!
そのへんは慣れるしかありませんね。
他にもあった赤い葉っぱの植物!カラーリーフ図鑑をチェックしてみよう!
ポインセチア以外にも葉っぱが赤い植物はあります。
- モミジ
- ベニカナメモチ
- レッドロビン
これらは普通に街中や公園で見ることが多い植物です。
モミジは漢字で紅葉ですし、
ベニカナメモチは強健で刈込にも非常に強いことから生垣の定番として活躍しています。
春の新芽(葉)が赤く美しい・育てやすい・刈り込みに強く樹形・
目隠し度の調整が容易で、比較的安価など多くの魅力を持っているんです。
いかがでしたか?
街中や公園で見かける赤い葉っぱはモミジやベニカナメモチ。
クリスマスによくお花屋さんに並ぶのはポインセチアというわけですね。
もしかしたら、世界には赤い葉っぱだけじゃなく、
黄色や青色の葉っぱがあるかもしれませんね。
それでは良い赤い葉っぱライフを!