もう少しすると、紅葉のシーズンですが、
今年はもみじやかえでは綺麗に色づいてくれるでしょうか。
綺麗な紅葉や黄葉を自分の目に焼き付けたいものです。
楽しみでたまりませんね♪
皆さんももちろん、今年は紅葉の見物にいかれるのでしょうか?
そんな楽しみな紅葉ですが、皆さんは知っていましたか?
もみじって紅葉した後は、当然、落葉樹なので散りゆく運命になっていますが、
今回のテーマにもある様に、どうやら、もみじでも落葉しないものがあるらしいのです。
これは、どうしてなのでしょうか、不思議ですね。
ということで、「もみじが落葉しない訳」を調べて行くことにしましょう!
紅葉って落葉しない種類もあるの?食物博士に聞いてみた!
冬の寒い雪が舞い散る環境の中で、
枯れ葉となってもなお、落葉しないもみじがありました。
周辺の木々に関しては、針葉樹や常緑樹以外は、
とうの昔に枯れ葉となってしまっているのに、
このもみじだけは落葉することなく雪をかぶっていました。
この場所は、もみじが多く並んでいて、晩秋には同じように赤く色づいていました。
そして、そのもみじ達が、次第に枯れていき、一斉に落葉していったのに、
私が見つけたこの木だけは落葉しないで、
まだ赤く色づいている枯れ葉が、生い茂って枝先を覆っている。
近くで見てみると、葉の色が綺麗で、
色見は枯れ葉と紅葉の色を割ったような色になっている。
ちなみに、ヤマコウバシやコナラは、褐色になった枯れ葉でも落葉しないそうです。
そういえば、スキーに行って散る事のない枯れ葉を見て不思議に思ったこともありました。
冬になってから、枯れ葉を落とさずにいる木には、
かえでの仲間や、カシの仲間、ブナの仲間などがあります。
これも、それぞれの木々が冬を越すための方法になっているのでしょう。
私の見つけたこのもみじは、このようなかえでの仲間になるのでしょう。
けれども、この私が見つけたもみじの木は、雪が降るような季節でも落葉しないでいると、
景色がアンバランスに感じられるかもしれません。
逆に、落葉しないもみじの心地いい違和感を感じながら、
冬の風情を味わうのもいいかもしれませんね。
植物は、利益とコストの関係によって葉をつけているのです。
葉を作る際のコストに、維持するコスト、
それに対する光合成で得る利益との2つの曲線に囲まれることによって、
葉っぱを維持することが出来るのです。
温かい場所になる、常緑樹には、大きな葉っぱがあり、作り出すために維持する為にもそれなりのコストがかかってきます。
光合成をおこなう量が多く行えるので、すぐに必要量が確保できまして、半年ほど経つと効率が低下するので緑に色づいたまま落葉します。
一方で、寒い地域にある針葉樹は、コストのかからない小さな葉っぱをつけています。そして、1年ではコストを回収できませんから。
2年、3年は葉っぱを付けるようになっています。
その他には、温帯の広葉樹ですが、ブナのような北に生息する木には、
コストをあまりかけることのない、比較的小ぶりな薄い葉っぱつけています。
コスト回収が済んでしまうと即座に離層を作って葉を落としていきます。けれど、コナラのような葉っぱが大きく厚いコストをかけすぎてしまったものに関しては、すぐにコストを回収することができず、いつまでたっても離層を作ることができず。
このようになってしまった中途半端な木々は、
離層を作ることができず枯れたとしても落葉できなくなるということです。
以上の様に様々な木々には葉を作るコストや、
それを維持するコスト、そして、光合成で得られる利益のバランスで成り立っているなら、落葉樹である木々にも落葉しないケースもあるのではないかと思います。
葉を必ず落とす落葉樹と思い込んでいるのかもしれませんよ。
けれど、葉っぱの利益とコストを正確に計算できる方法があれば、
落葉樹が落葉しない場合に関して、木々の種類なども分かっていくのかもしれません。
まとめ
「紅葉って落葉しない種類もあるの?食物博士に聞いてみた!」
「植物の紅葉と落葉の仕組みって?落葉しないことってあるの?」について
取り上げてきましたが、いかがでしたか?
かえでの仲間でも、落葉しないものがあるそうですが、
そもそも、落葉する落葉しないのメカニズムは、
コストと利益の関係にあるのかもしれません。
落葉樹だからと言って必ず落葉すると言うのがただの思い込みなのかもしれませんね。
これからは、落葉していないもみじを見た時には、
私が書いたコストと利益の話を思い出してくださいね。