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貝毒って何か知ってる?毒の見分け方は?潮干狩りに潜む危険!

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この時期になると 、海に行って潮干狩りでも楽しむのもいいのでは?

潮干狩りのベストなシーズンって三月中旬〜五月なんだそうです。その理由は、潮が大きく引くため、普段歩けないところまで貝をとりに行けたり、あさりが旬、産卵時期だからなんだとか。

そんな潮干狩りを楽しむ上で注意しないといけないのが貝毒。

毒化した貝を食べるとどうなってしまうのかなど、貝毒の気になる情報を取り上げてみましょう。

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親子で楽しく潮干狩り!でも貝毒には注意が必要!食べたら危険!

貝毒とは?

貝毒とは、貝が有毒なプランクトンを食べた、毒をもった貝の事です。

日本では、「ジムノディウム属」「アレキサンドリウム属」の植物プランクトンを貝が食べていくことで、貝を毒化させていきます。

有毒なプランクトンが発生すると、貝類は、スピードに差はありますが毒化します。この毒化された貝を人が食べると、食中毒を引き起こしてしまいます。

貝毒が発生した時には、貝を絶対に食べてはいけません。また、貝毒は加熱しても毒が消えないので注意が必要です。

食中毒症状になると、主に麻痺や下痢が起こります。最悪の場合、死に至るケースもあります。戦時中には、死者数百人を出した貝毒事件も起きていました。

貝の毒化は少しずつ進んでいくので、数日で急に食中毒になるレベルに達することはありません。

貝が毒化する地域では、毎年、同時期に毒化する傾向があり、そのことから、過去の前例がない地域では毒化の危険性は低いと考えられます。

貝毒ってどんなもの?症状と対処法!気になる見分け方も!

貝毒の症状は?

食中毒で、少しの間下痢と熱が出るだけと侮っていませんか?貝毒と言っても、表面的に出る症状には種類があります。

外国では、症状に記憶喪失が見られたという事例も、食中毒で記憶喪失が出るなんて本当なのでしょうか。では、ここからは、国内で出た症状を元に貝毒の種類と症状を見ていきましょう。

下痢性貝毒

  • 潜伏期間:口にして30分たってから3~4時間
  • 症状:腹痛、下痢、嘔吐などを引き起こします
  • 該当する貝:アサリ、牡蠣、ホタテ、ムール貝

ノロウイルスによって起こるものや、古くなった食べ物を食べることで起こる食中毒の症状によく似ています。素人目には見極めるのが難しいでしょう。

ただし、この貝毒は中毒症状が軽く、過去に死亡例も無く3日ほどで回復するようです。とは言え、この貝毒は、集団の食中毒の危険もあるため、日本をはじめ先進国では、

貝が保有している毒を、有害なレベルになっていないか毎年確認しています。

このことから、20世紀以降の日本では、この貝毒を発症した事例がないほど。しっかり管理されているのです。

麻痺性貝毒

  • 潜伏期間:食後30分~3,4時間
  • 症状:顔面や手足、口、舌、全身に渡って痺れが現れます
  • 症状がひどくなってくると運動機能や言語に支障が出て来ます
  • さらに重篤化すると呼吸困難を起こして死亡することもあります
  • 該当する貝:アサリ、牡蠣、ホタテ、ムール貝、ムラサキ貝、ホヤなど

貝を食べて痺れるのであれば、生命を脅かす中毒症状なので、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。食べた貝が残っていたら、一緒に病院に持っていくようにしましょう。

アサリ毒

  • 潜伏期間:食後24時間~48時間
  • 症状:嘔吐、便秘、悪寒などの症状に襲われ、皮下出血班が出ます
    このまま放置すると、2日ほどで鼻や歯茎から出血して、ひどくなると、1週間ほどで錯乱状態になり死に至ります
  • 対象の貝:牡蠣、カガミガイ、アサリなど

食中毒の症状とは違い、山の毒キノコを食べてしまったような症状に似ているかもしれません。

アサリ毒の治療は、胃洗浄や人工呼吸などを行います。

貝毒への対処法は?

貝毒によって、下痢や痺れなどの症状がひどくなっている時には、すぐに病院へ行って医師の診察を受けるようにしてください。

貝毒により発生した症状は、体の中に取り込んでしまった貝毒を体外に排出することで改善します。このため、体内にある貝毒を体外に排出してあげることが大事になってきます。

それでは、体内の貝毒はどのように体外に排出すればいいのでしょうか?

その方法は、水分を多くとって、体の代謝を強制的に高めることです!早く症状を鎮めるのであれば水分補給することが一番有効な方法になります。

貝毒の症状が現れたら、いつもより多めに水分補給をして、体内の貝毒を輩出できれば症状は良くなっていくでしょう。

貝毒の見分け方は?

あさりなどの貝毒を持っている貝は、色なども通常の貝と特に変わった点はありません。特に匂いなどもありません。

このことから、貝が毒化していることを見分けることは、匂いや外見からも難しいでしょう。このため、貝毒を持っているかどうかは、調査機関でしっかり調べないと分からないと思います。

貝毒をもった貝は、調理で熱しても、熱に強いため無駄です。また、洗い流すことも不可能で、貝毒のある貝は食べてはいけません。

まとめ

「貝毒とは?」「貝毒の症状・対処法」「貝毒の見分け方」などの情報を取り上げてきましたが、いかがでしたか?

貝毒には、見分ける術がなく、調理で加熱しても毒は消えないなんて、これじゃ安心して潮干狩りに行けないじゃないですか…。

とりあえずは、潮干狩りに行く際は、その地域の貝毒が検出されたかの情報をインターネットなどで調べることでしょうか。

楽しい潮干狩りで貝毒にあたらないことを祈ります。

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