11月23日は勤労感謝の日ですね。
11月にある貴重な祝日勤労感謝の日。
祝日、土日がお休みの方にとって嬉しい休日になりますね。
とにかく休みならそれがどんな日なのかは
あまり気にしないという方も実際は多いかもしれませんが、
勤労感謝の日とはどんな日?というのを知っていますか?
勤労感謝の日とは、名前の通り、
勤労に感謝する日、なので祝日になっていると思いますよね。
でも祝日も働いている人は実際のところたくさんいますし、
そうなるとアンフェアな感じがします。
勤労感謝の日の本当の意味は、
実は勤労に感謝し休むという意味ではなく、
「勤労をたっとび、生産を祝い、
国民たがいに感謝しあう」日。
わかりにくいですが、今している仕事を大切にし、
一生懸命に働き、そして生産されたものについて、
みんなで喜び、感謝し合う日ということです。
なので、勤労に感謝してその日は
仕事を休むという意味ではなく、働いていることに感謝し
これからも頑張ろう的な意味ということになります。
それでもお休みの人が多数いる中、
この日にお仕事を頑張っている方については
本当に感謝しなければなりませんね。
勤労感謝の日は働く日?休み日?
勤労感謝の日は、労働者に感謝する日ではなく、
労働と生産を喜ぶ日ということですね。
仕事の関係で休めたり、休めなかったりという、
人によってそれぞれの日になることと思います。
仕事が休みの方は、自分の仕事に感謝し、
この日仕事をしている方に感謝する日、
そしてこの日がお仕事という方は、
同じように自分の仕事に感謝し精一杯務める日と
考えるといいのではないでしょうか?
勤労感謝の日の由来は?
では、勤労感謝の日の由来とは一体なんなのでしょうか?
現在、勤労感謝の日と定められている11月23日は、
元々は、「新嘗祭(にいなめさい)」という、
五穀豊穣を祝う宮中祭祀の一つ。
これは飛鳥時代から続いているというとても歴史の深いもの。
でも、どうして新嘗祭が、勤労感謝の日に変化したかというと、
これには第二次世界大戦の敗戦が大きく影響しています。
第二次世界大戦の時に、驚くほどの結束力をみせた元
となっていたのが、天皇の存在。
戦争に勝った側「GHQ」は、
この日本人の結束力を警戒していたようです。
そこで、それを弱めるためにも、
天皇から国民を切り離したかったということがあったようです。
新嘗祭は、天皇が行う、年に一度の
とても大事な五穀豊穣を祝う祝日である日。
その新嘗祭を別の名前、つまり勤労感謝の日に変えることで、
天皇の国民に対する影響を弱めようとしたということです。
実際、この日は元々は新嘗祭だった、
ということを知っている人より、
勤労感謝の日と認識している人の方が
圧倒的に多いような気がします。
ではその新嘗祭とはというところを少し触れてみると、
この日は、日本の収穫祭に当たるもの。
天皇が、新しく収穫された
五穀「米・麦・粟・豆・黍(きび)または稗(ひえ)」
を神様にお供えし、自らも食べて、
その年の収穫に感謝する宮中祭祀。
この新嘗祭は、宮中だけでなく
日本全国の神社でも行われています。
新嘗祭は、飛鳥時代に始められたと伝えられています。
長い歴史の中でずっと続いて来た貴重な祭祀
ということになります。
とても意味深いものですね。
そして勤労感謝の日と名前を改められたことについて、
参考にしているものがあります。
それはアメリカの祝日、サンクスギビングデー、です。
こちらも収穫祭が起源となっているものなので、
名前的にもぴったりとなったのでしょう。
アメリカのサンクスギビングデーは、毎年11月の第4木曜日。
祝日になっていて、家族が集まって収穫祭をお祝いする日
ということになっています。
アメリカではクリスマスに次ぐ大きなイベントという感じで、
この日には大きなターキー、七面鳥を
丸ごと料理していただきます。
七面鳥はクリスマスにも食べるのですが、
この日もメイン料理として朝から何時間もかけて調理します。
そしてデザートにはパンプキンパイというのが
おきまりのコース。
七面鳥にも、デザートのパンプキンパイにも
それぞれの家庭の味があり、
家族でテーブルを囲みながらとにかく食べる、
というのがアメリカン感謝祭です。
ちなみにターキーの味はというと、
鶏肉をかなりさっぱりさせた感じの味です。
さっぱりとした味を補うように、
ターキーを焼くときに出た肉汁を使って
グレービーソースを作ったり、
甘酸っぱいクランベリーソースをかけていただきます。
味は、好みがあると思いますが、
とびきり感動するような味、
というわけではないかもしれません。
が、アメリカの文化を感じる味です。
家族みんなで感謝し合う一日にしてみては?
「勤労」とは、会社で働くお父さんお母さんだけでなく、
生活している誰もが勤労しているということです。
一生懸命に何かをするということは勤労。
そう思うと勤労することについての意味そして尊さ、
喜びも一層感じるものですね。
今度の勤労感謝の日は、家族みんなで
それぞれの勤労を感謝しつつ、
素敵なお料理をいただくというのもいいかもしれません。
そして歴史と深い関わりがある
新嘗祭についても意識してみるといいですね。