水道の不正使用、あまり聞きなれないかもしれませんが、これで実際に逮捕されることがあるということをご存知でしょうか?
そこで今回は、水道の元栓を勝手に開けることについて、特に、水道局の対応などを中心に見ていきたいと思います。
止めてある水道を再度利用するには?水道利用の手続きの方法!
水道の使用開始は、係員の立会いは必要ありません。
ですから、メーターボックス内の水止め栓を開栓すれば水道はいつでも利用可能です。
その後、備え付けの「水道使用開始申込書」はがきに必要事項を記入して投函orインターネットで使用開始の手続きをするだけでOKです。
どうですか?簡単でしょう?
実は停止の時の方が、大変だったりします。水道の使用停止の申込みは、引越しの1週間前かあるいは遅くても数日前に、現住所の市区役所・町村役場の水道課や水道局へ電話かインターネットで行います。
その際に必要な情報として、
- 「現住所」
- 「契約者の氏名」
- 「引越し予定日時」
- 「引越し先の住所」
- 「お客様番号」
が挙げられます。連絡した際に慌てないよう、検針票や領収書を用意しておきましょう。
引越しの当日の場合は、水道局の係員がメーター確認を行い料金の精算を行います。口座振替で料金を支払っている場合は、現金でなくてもそちらで清算することができます。
ただし、水道の手続きは自治体によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
元栓を勝手に開けるのは違法!?利用したい場合はきちんと手続きを!
メータバルプを閉める際には、指針をリッター針まで控えます。
その後、1リッターでも使ってしまうと、当然ながら記録が残るので、水道条例上「盗水」として懲罰対象となります。
給水停止は、2回前程度の過去の未納に対して行うので、この際「盗水使用」の注意を受けますが、支払いさえすれば、そのまま使って差し支えはありません。
また、給水停止時に使用した盗水は次回請求に含まれますので追徴料金も発生しません。
盗水については、支払いさえできれば逮捕されずに済みますし、水道局からも注意で済みますが、盗水をしながらも支払わない人は、当然ながら逮捕されることもあります。
水道はいつ止まる?
- 「水道代の支払いがちょっと遅れてしまった」
- 「うっかり支払いを忘れていた」
ぐらいで給水が止まることはありません。ただし、滞納が長引けば話は別となってきます。最短の場合、2ヶ月で水道が止められてしまいます。
停止までの流れを時系列で確認していきましょう。
まずは、水道料金を延滞すると水道局から督促状が届きます。つまり督促状が届きます。水道料金が未納状態の場合、滞納期間の長さで送付されてくる書類が変わってきます。
- 催促状
- 勧告状
- 給水停止予告
の順となります。給水停止予告書の受け取り後も支払いを拒んだ場合、水道が止まります。
最終納付期限から数日以内に水道が止まります。水道停止のタイミングは事前に知らされることはありません。
止まったのちに、給水停止通知書という書類が水道局から送られてきます。水道料金の納付期限をすぎると、自治体によっては延滞金が発生する場合があります。
また自宅に水道局員が訪ねてきたり、電話をかけてくることもあったりします。
水道局に相談すると、分割などの相談にも乗ってもらえるので、とにかく、少しずつでもまずは支払うようにしましょう。そうすれば再開の目途もいずれは立つと思います。
ここからは、予防策についても触れておきたいと思います。滞納分の分割納付をお願いしたり、「滞納分の一部納付+残額を分割納付」を水道局にお願いするといいでしょう。
あとは苦肉の策ですが、給水停止そのものの延期をお願いすることですね。水道は必須なライフラインですので、なんとしても払えるように工夫しながら努力していただきたいと思います。
元栓とメーターは水道局の所有権があり、所有権に反し破損した場合には破損させた契約者に責任が課されます。元栓を操作する前に立場を考えて、違法にならぬようにしましょうね。
繰り返しになりますが、払えないのに勝手に水道を開けて使えば真の盗水です。この行為は、窃盗として逮捕されることになりかねないので、払えない場合は、まず水道局に相談をしてほしいと思います。
きちんと事情を説明し、今後について相談をして支払う計画を立てれば、相手も何か打開策を検討してくれるかもしれません。まずは、支払えるように努力することが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
水道を勝手に開けると犯罪行為になりかねないことにびっくりしましたね。
しかしながら、止まるまでも猶予はありますし、きちんと相談し、丁寧に支払える状況を作り出せれば、いきなり止まることはありません。仮に止まったからと言って二度と復活できないわけでもありません。
もちろん、そのような状況にならないことがベストですが、その状況に陥った場合も投げやりになるのではなく、まずは誰か必要な人に相談し、打開策を講じていきましょう。