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針供養でなぜ豆腐に針を刺すの!?針供養の由来とは?

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皆さんのなかで錆びてしまったり折れたりして使えなくなった縫い針は、どの様にして処分したらいいのか困った方もおられると思います。普通に捨てていますか?

実は使えなくなった針を供養する行事ってあるのを知っていますか?

私は知らなかったです!

そこで処分する時に針供養という行事をするために、ここから「針供養の由来」と「正しい針供養の方法」についてお話をしていきます。

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針供養の由来とは?

針供養とは、折れ、曲がり、錆びなどによって、使えなくなった縫い針を供養し、感謝の念を表すとともに近くの神社に納める行事の事を言います。各地の社寺で行われていますが、主に「淡島神社」または淡島神を祀る堂「淡島堂・粟島堂」がある寺院で行われています。

針供養は、かつて中国に「土地神様の祭りの日には針仕事をしない」という古い慣わしがあったとされ、それが日本に伝わったそうです。

 

平安時代に清和天皇によって針供養の堂が法輪寺に建立されており、9世紀後半には日本に針供養の風習があったものの、ただし当時の針は高価だった為、針供養を行ったのはごく一部の貴族階級のみでした。

一般庶民が広まったのは、鉄の針が大量生産されるようになった室町時代の事であり、和歌山の淡島信仰と結びついた針供養の風習が淡島願人を通じて日本全国に広まったのは更に遅く、江戸時代中期以降に入ってからなんです。

 

また、東北地方の一部には姑に針山の針を盗んだと無実の罪を着せられた嫁が、海に身投げをしたことを供養するものとの意味合いを持つという悲しい伝説も残されています。

供養の仕方は地域によって異なりますが、豆腐やこんにゃくのような柔らかいものに針を刺すという方法が一般的です。これには、それまで硬い生地に何度も糸を通して傷んだ針に、最期には柔らかいところで休んで成仏してもらおうという労いの意味があります。

かつて針仕事というのは、食事の支度や掃除、洗濯などと共に家庭における女性の仕事の一つでした。

しかし現在では家で針仕事をする女性は減ってしまい、針供養の習慣について知る人もずいぶん少なくなってきました。

 

しかし今でも、服飾に仕事に関わる人や和装、洋装を学んでいる人の間ではひそかに受け継がれており、裁縫の腕の上達を願い行事に参加する人も多いようです。

  

正しい針供養の方法

針供養の日にちは地域によって違います。

神社によって2月8日しかやらないところや、12月8日しかやらないところ、または両日やるところもあります。

関西地方では主に12月8日関東地方では2月8日がそれぞれ針供養の日となっています。

その他の地域では関西より西側が12月8日、関東より東側が2月8日に行うのが一般的になっています。

また、関東や東北の一部の地域では12月8日・2月8日の両日に行う地域もあります。

 

次に供養の仕方はどうなのか見ていきましょう。

地域によって違いますが、供養の仕方には様々なものがあり、豆腐やこんにゃくのような柔らかいものに針を刺し神棚か仏壇にあげて祈りを捧げます。終わったら川や海に流したり、土中深くに埋め、その上から塩で清めるという事をします。

 

とはいえ 、なかなか自宅で行う人はいないでしょう。その場合は神社でご供養するようにしましょう。針供養を行っているのは、主に淡島神を祀る神社になります。

 

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代表的な神社

2月8日、12月8日の寺院 12月8日の寺院 2月8日の寺院
虚空蔵法輪寺(京都市) 幡枝八幡宮 (京都市) 淡嶋神社(和歌山市)
天神社(徳島県徳島市) 長浜八幡宮 (長浜市) 淡島神社(北九州市)
法輪寺(京都市) 武信稲荷神社(京都市) 浅草寺淡島堂(東京都)
天神社(徳島市) 豊平神社(北海道札幌市) 荏柄天神社(鎌倉市)
太平寺 (大阪市)

 

上の表に表したように、針供養を行う事で有名な神社はいくつかありますが、関西で有名な神社といえば「京都嵐山の法輪寺」です。

ここは平安時代に天皇の命で、針供養のお堂が立てられた場所です。そのため由緒正しい針供養の寺院ともいわれ、皇室で使われた針もここで供養されています。

 

関東地方で針供養を考えるなら「浅草寺」がおすすめです。

浅草寺に境内には様々な神様・仏様が祀られていますが、針供養を行うのは「淡島堂」というお堂です。ここは和歌山県にある「淡嶋神社」から分霊された、「淡島明神」をお祀りしています。

淡島明神は安産や子宝を授けてくれる神様で、その他にも人形供養や裁縫の上達も授けてくれます。

当日は縫い針の受け付けも行っていますが、一人2~3本までなので注意してくださいね。

 

まとめ

最近では、針作業をする機会はめっぽう減ってしまいましたが、それでもどの家庭でも針はあると思います。

ちょっとした縫い物をする時に必要になりますし、ボタンくらい自分で縫えるようにしたいですね。

そして針が使えない様になった時、のまま捨てるよりは感謝込めて捨てた方が気持ちいいですね。

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