「鼻垢」ということばを見つけた…。
鼻に関する言葉だろうし、垢っていう
くらいだから汚いんだろうな…。
そもそも鼻垢ってどう読むの?音読み?
訓読み?
上記の反応は、書き手である私自身が
「鼻垢」という字を初めて目にした時
の反応です。
今回はともに「鼻垢」の読みから意味
まで学んでいきましょう!
鼻垢の読み方
「鼻垢」は、訓読みでそのまま「はな
あか」と読みます。
医療関係者の間では音読みで「ビコウ」
と読むことが多いようです。
鼻垢とは?
では、そもそも「鼻垢」とは何なの
でしょうか?
文字からもなんとなく想像できるとおり、
「鼻くそ」と同じものです!
なんで鼻垢という呼称ができたかという
理由ははっきりしません。
一番私がしっくりきた説明としては、
鼻くそと呼ばれているものが垢のように
鼻の粘膜から剥がれ落ちるものだから、
というものでした。
あとは、「くそ」という語がよろしくない
ため呼称をかえた、
という説もみかけました。
鼻垢は空気中のゴミやウイルスが鼻水と
混ざり、固まったものです。
粘膜でおおわれた鼻の内側は、粘液や
鼻水でつねに潤っています。
その粘膜が乾いてしまうと、固まった
り剥がれ落ちたりします。
それが鼻垢なのです。
ホコリや細菌も一緒に追い出している
ので、鼻垢は決してきれいなものでは
ありません。
しかし、驚くべき研究結果があります。
なんと、鼻垢を食べると、免疫力が
上がるというのです!
鼻垢を食べるという発想自体がおもし
ろいですよね!
最近では、「米国微生物学会」に発表
された論文において、鼻垢が虫歯の
原因になる細菌から歯を守る働きを
もつことが明らかになったようです。
鼻垢に含まれる粘液はタンパク質なの
だそうで、虫歯菌が歯にくっつくのを
防ぐことができるのだそうです。
そういった研究結果を耳にすると、少し
「鼻垢」のイメージが良くなります。
ですが、いきなり鼻垢を口にするのは
抵抗がありますよね。
一般的にみれば、他人に不快感を与えて
しまう行動でもあるので、鼻垢を食べる
というのは積極的に推奨できるものでは
ありません。
身近なもの…自分の体から取れるもので
虫歯の対策ができるというのはとても
魅力的なお話ではありますよね。
鼻垢にたいするネガティブなイメージが
消えるまで、まだまだ時間がかかりそう
ですが、払拭されれば今後の虫歯治療
にも影響を与えていきそうですよね!
今回は「鼻垢」の読み方と、「鼻垢とは
何か」をお話してきました。
一般的には「はなあか」は「鼻くそ」と
同じ意味で、なぜそのように呼ばれるよう
になるかは定かではありませんが、「くそ」
という表現より「垢」という表現が相応しい
ためだと思われることを述べました。
「鼻垢」についての理解は深まりましたで
しょうか?
少しでも理解が深まれば幸いです。