5月1日はメーデー。
日本ではゴールデンウィークの真っ只中
にあるのがこのメーデーです。
この時期は、春が来てちょうど暖かい
いい季節ですね。
大型連休もあることから、気分もお休み
モードリラックスモードなのがこの時期。
新しい年が明けると、次にやってくる
ゴールデンウィークに向けてプランを
立てる方も多いのではないでしょうか?
特に旅行を計画している方は、この時期は
早めに計画を立てないと予約が取れなく
なってしまうということにもなりかねません。
何れにしても、日本ではみんなが楽しみに
している大きな連休の一つ。
長いお休みの入っている方もいるかもしれませんし、
カレンダー通りに仕事という方もいるかと思います。
様々な仕事のスタイルはあるかと思いますが、
この連休中にあるのが「メーデー」です。
そもそもこのメーデーの由来とは、そしてどんな日
なのかわかりますか?
名前は聞くけど、カレンダー上は祝日ではありません。
今回はこのメーデーについて調べてみたいと思います。
メーデーとは?
メーデーは毎年5月1日。
カタカナで書くと「メーデー」ですが元々の意味は
「May Day」5月の日ということになります。
でも5月の日がなんなの?という感じですよね。
メーデーは二つの意味があります。
まず一つは労働者のための祭典です。
今から130年以上も前の1886年の5月1日に、
アメリカで労働者によるストライキがおこった
ことが始まりです。
当時一日12〜14時間もの長い間労働を課せられて
いた人たちが、8時間の労働規制要求のために起こ
したものでした。
一日24時間中、こんなにも働かされていたのが普通
だったら、耐えられないですよね。
今でいうブラック企業の体制が普通にまかりとおって
いたことになります。
この時労働者は、1日8時間を仕事に、8時間を睡眠に、
そして8時間を余暇の時間に、をスローガンに運動をし、
この日にデモ行進、ストライキをおこしたというのが
メーデーの始まりです。
この運動が、世界中にムーブメントとして広がり、
のちにメーデー「May Day」として、1890年から
労働者の日として祝日になったというわけです。
働く人にとってとても大切な一日ということですね。
そしてもう一つが「五月祭」というものです。
これは、ヨーロッパで春の訪れをお祝いする
お祭りとして昔から開かれているものです。
春の訪れを祝う日、「五月祭」は、植物の生育や、
動物の繁殖の季節を祝う日ということで、伝統的
にお祝いされています。
そして、イギリスでは「メイクイーン」と
「メイポール」というイベントが行われています。
「メイクイーン May Queen」というのは、毎年
選ばれた10代の少女が、花飾りの王冠をかぶって
パレードをするというものです。
そして「メイポール」はこの五月祭で行われる
ダンスのことで、色付きのリボンが取り付けられた
木製のポール、メイポールを使ってダンスをします。
このリボンを持ってポールを中心に交互に
踊りながら、上手にポールにリボンを巻きつけて
いくというものです。
巻きつけながら綺麗に編み込んで行きます。
この季節にぴったりな雰囲気のダンスと言える
かもしれませんね。
とうわけで、「メーデー」には二つの意味があった
ということです。
日本では、そして世界のたくさんの国でも5月1日は
労働者の日という解釈で馴染みがあるような気がします。
でも、労働者の日であるならば、本来なら祝日に
なってもいいはず、と思いますよね。
世界ではどうなっているのか、また日本では
なぜ祝日ではないのでしょうか?
祝日にならないの?
メーデーは国際デーとなっていて、実は
世界の80ヶ国以上でこの日は祝日になって
います。
でも日本をはじめ、イギリス、スイス、
オランダなどは祝日にはなっていません。
では、どうして日本では祝日ではないの
でしょうか?
いくつか理由があるようです。
まず、日本には、11月23日に「勤労感謝の日」
があり、この日が祝日になっていますね。
労働者の日、という解釈で「メーデー」と類似
するためにこの日は祝日にならないという理由です。
そしてもう一つの理由が、5月1日は、日本では
ゴールデンウィークの真っ只中になります。
4月29日の「昭和の日」から始まって、5月3日の
「憲法記念日」、4日の「みどりの日」、そして
5日の「こどもの日」。振替休日があったりすると、
7日間連続して休みになることになります。
実際、会社によっては連続してお休みにするなど、
有給を取って休みにする方も多いですよね。
そういった理由でお休みにするのは問題がない
のですが、この日もお休みにしてしまうと、
金融市場が長期間開催されない、ということを
問題視する考えもあるということで、この日は
祝日にしないということにしているようです。
なるほど、どうせなら祝日にしてしまった方が
何かと便利なのに、と思っていても、そうも
いかない理由もあるわけですね。
メーデーの意味について
いかがでしたか?メーデーについて新しい
発見もあったかと思います。
労働者のための日、という意味で考える
とても深いものだったのですね。
自分たちの権利を主張し、初めてストライキ
を起こした労働者たちの運動は画期的なもの
だったはずです。
労働について声をあげた人たちのおかげで、
まだ現在でも問題はあるにしても、労働の
コンディション、働くことの意義について
考えさせてくれる貴重な一日であることは
間違いのないことですね。