結婚して夫の両親と同居する場合、
両家の習慣の違いで驚くことは多いですよね。
初めてのお正月に、
洗濯物を干したら怒られた!
なんて経験はありませんか?
一方的に言われて、なんとなく釈然としない
お嫁さんのために、お姑さんのいう
お正月のしきたりについて調べてみましょう。
お正月に洗濯をしないのは普通なの?
どうしてお正月に洗濯してはいけないの?
お洗濯以外にも、お正月にやってはいけないことはあるの?
えっ元旦に洗濯したらダメなの!?お正月にはタブーがあった!
日本には古くから、お正月は家事をしない
という習慣があります。
お正月は、お洗濯や炊事などの家事を
休む習慣を今も守っている家庭は多いです。
それは、お正月くらい女の人を休ませてあげよう
という親切心からなのだと思っている人が多いですね。
でも、よく調べるとそれだけではないようです。
お正月に家事を休む習慣は
平安時代からあって、元旦から小正月までの期間は、
水やカマドを使わないようにしていました。
水を使わないのは、福を洗い流さないため、
炊事をしないのは、かまどの神様を休ませるためでした。
おせち料理を作る習慣や、
お風呂に入らないことも、
同じ理由からなのですね。
でも、小正月は、1月14~16日だから、
約二週間もお風呂に入らないことになります。
今では考えられないですよね。
だから、せめて元旦だけは家事をしないように決めて、
昔からの習慣を守っているということなのです。
意外とあったお正月のタブー!いつからやってもよくなるの?
お正月は、洗濯や煮炊きをしない以外に、
お掃除や布団、買い物、むやみに出歩かないなど、
いろいろタブーとされることがあります。
お正月早々から家事で動き回ると、
一年中家事に追い掛け回されるなどとも云いますね。
また、お掃除や布団干しをすると、
せっかく家の中にお迎えした福が逃げるとか、
お金を使うとその年、
財布からお金が出っ放しになるとか言います。
ただし、お賽銭だけは例外だそうです。
だからでしょうか。
私が子供のころは、どこのお店も皆休んでいました。
それが今では、元旦から初売りで
福袋が山のように積まれているんですから、
お正月の風景もずいぶん変わったものです。
私の子供のころは、元旦は家にいなさいと
親に言われたものです。
それにも理由があって、
お正月には、邪気や悪霊も紛れ込むので、
それらに取りつかれないために
家で静かに過ごす方がいいということでした。
今は、そんなことを云う人はいませんよね。
むしろ、元旦は航空運賃が安いからと
狙って出掛ける人がいるくらいです。
まとめ
まとめると、お正月にタブーとされていることは、
洗濯
お風呂
かまどの煮炊き
お掃除
布団干し
むやみな外出
お賽銭以外の買い物
これらのタブーは、いつまでかという疑問が残りますね。
昔は、小正月まで止めていたのかもしれませんが、
現代では現実的ではありません。
せいぜい元旦までではないでしょうか。
もし、お姑さんが元旦だけお洗濯をしないように
というなら、二日からOKですし、
もし、三が日はダメだというなら、
それに従ったらいいと私は思います。
それから、昔と違うなあと思うことがもう一つあります。
子供のころ、お正月に着物を着る人が多かったと思います。
どこかに行くわけでもないのに、
家族そろって良い服を着て、
かしこまって新年のあいさつをしていましたね。
なんだか懐かしい記憶がよみがえってきました。
そんなきちっとしてお迎えするお正月も、
なかなかいいものですよね。