皆さんは大晦日をどのように過ごしていますか?おせち料理の準備に追われていても、午後には家族が集まって一緒に過ごすというご家庭が多いようですね。
のんびりテレビを見ながら、すき焼き、お寿司、鍋など、それぞれの家庭で毎年食べる恒例の料理に舌鼓を打ちながら、「こんなこともあったね。」など振り返りながら過ごす特別な1日は格別ですね。
その家庭によって毎年恒例の過ごし方、家族の伝統があるかと思いますが、もう一つの大晦日の日本の伝統といったら「除夜の鐘」。
これを聞きながら、一年を振り返ったり過ぎ行く年に思いをふけるもの。でも、近年この除夜の鐘にクレームがあるということが話題になっています。
驚きと残念な気持ちにもなりますが、一体どんなことなのかお話ししたいと思います。
除夜の鐘にどんなクレームがあるの?
皆さんの中には、大晦日にお参りに、そして除夜の鐘を鳴らしに行くという方もいるでしょう。
毎年恒例のイベントになっている方もいますよね。今でも、除夜の鐘は大晦日の風物詩、と捉えている方が多いのではないでしょうか?
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しかし近年、お寺の近隣住民からクレームがある、という問題が。夜遅くまでなり続ける鐘がとにかくうるさいというクレームが実際寺院に入っているようです。
年に一度のことなのだから、と思う方もいる中で、クレームをする人にとっては、雑音でしかないということでしょう。ちょっと残念な感じもしますね。
実際、お寺の近所に住んでいないと、どれだけの音量になるかは想像しがたいことですが、除夜の鐘を「雑音」と感じるか、「音色」と感じるかでまったく違った印象になってしまっているのでしょう。
クレームのせいで除夜の鐘を止めたお寺も
このクレームが原因の一つで、除夜の鐘を鳴らすのをやめてしまったお寺も多くあるようです。
そのため、お寺によっては、「除夕(じょせき)の鐘」として日中に鳴らしたり、また鳴らすこと自体をやめてしまった寺院もあるとのこと。
寺院としては、近隣住民への配慮ということでしょう。日本の住宅事情からしてみれば、寺院に隣接して、周りを囲むように家々が立ち並んでるところも。そのような環境では、確かに騒音以外のなにものでもないというクレームを訴える人の気持ちもわからないではないのですが。
また、住職の高齢化により続けるのが難しくなってきた、ということが理由でやめてしまうところもあるそうです。
なんだか切なくなってきますね。
「除夜の鐘」は年末の風物詩
108の煩悩を払い、新年を迎えるにあたって鳴らされる「除夜の鐘」は年末の風物詩。
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様々な事情はあるにしても、このようなニュースを聞くのは残念、寂しいと思ってしまうのは私だけではないはず。
あなたはどのように感じますか?
今年の年末は、テレビで聞く「除夜の鐘」の音色を聞きながら、世知辛い世の中について考えてみるのもいいかもしれません。