家電を無料で引き取ってくれる業者いますよね?
昨今、ものを捨てるのにお金のかかる時代、非常に強い味方に思えますが、実際何故無料で引き取ってくれるのでしょうか?
そこには、いったいどんなからくりがあるのでしょう。
そこで今回は、どうして業者は無料で引き取るのかという事について、あれこれを見ていきたいと思います。
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家電処分に自治体がお金を取る理由!?
まずは、リサイクル料金についてお話ししていきたいと思います。
平成3年に「再生資源利用促進法」いわゆるリサイクル法が成立しました。
この頃、やっと廃棄物処理の改訂があり、ゴミを減らすリサイクルの推進がされ始めました。
そして、平成9年容器包装リサイクル法が施行、平成13年家電リサイクル法が施行されました。3R、リデュース、リユース、リサイクルの概念です。
この概念を取り入れた資源有効利用促進法に改められ、この後も、様々なリサイクル法が施行されていきました。
現在、リサイクル法に指定されている品物については、不要品回収業者などにも、リサイクルの料金と収集や運搬などにかかる費用を払う必要があります。
このことから・・・
「ゴミを捨てるには費用が掛かる」→「ゴミをあまり出さないようにしよう」という考えにシフトしてきている実態があり、これはメリットデメリット両方の側面があります。
実際、不法投棄の問題は深刻で、費用を払いたくない人が、山などに不法投棄していく行為が後を絶ちません。
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お金がかからず、安全に家電を処分できる方法とは!?
もちろん、不法投棄は絶対NGです。
しかし、冷蔵庫や洗濯機などを捨てるには、5000円〜10000円くらいかかってしまいますので、もし、そのまま使えるのであれば、リサイクルショップに売るというのも一つの手だと思います。
もう一つの方法として、不要品回収業者に引き取ってもらうということが挙げられます。
今回は、この不要品回収業者を前提としてお話していきたいと思います。
不要品回収業者は、回収後の方法として、そのまま使える物はまず転売、もしくは輸出を中心に行っています。
つまりは、引き取った物をそのままちょっと掃除をして、転売や輸出することで利益にしているのです。
次に考えられるのは、バラバラに分解して使える部品を転売や輸出などする方法です。
少し手間がかかりますが、部品も寄せ集めれば一つの製品を動かすに足るようになります。
したがって、この場合は壊れていてもそこから使える部品だけ回収するので、差し引きすることで利益を上げています。こういう理由から、回収してくれるという訳になります。
転売や輸出については・・・まず、相当安値で売ってくれるリサイクルショップで転売する方法です。
使える物ならば、10年以上古くても転売できるので引き取ってくれます。
なので、不要品回収業者にとっては、無料もしくはガソリン代数十円くらいの元で、利益が生まれます。あとは、ネットで自ら売っている業者もあります。
ジャンク品である場合もありますが、使えるなら1円で、最終5000円くらいにでもなれば、そこそこの利益となります。
あとは、先ほど触れた輸出してしまう場合や、転売専門の市場に運ぶ場合があります。
したがって、元手がガソリン代と、電気代と、スマホの通信費だけで、数千円から、時には1万円くらいで売れたりするという訳です。
どう転んでも利益になるのなら、どんな状態であれ、家電を無料で引き取ってくれるというのは理解できるでしょう。
しかし、トラブルもあります。
よくあるトラブルとしては、無料だと思っていたのにお金を取られたとか、回収の品とは別に「貴金属ないですか?」など別の目的で乗り込んでくるなど、怖い体験をされた方もいらっしゃるようです。
このようなトラブルを未然に防ぐ方法としては、無料かどうか業者によく確認すること、チラシをよく読むこと、別目的の場合は拒否できるよう、なるべく一人で対応しないなどを心がけましょう。
本当に家電全部が無料だと書かれているのか、要相談の必要の品物に該当しないかどうか、細かい字もきちんと目を通すこと、これがトラブルを回避する最善の方法です。
次に、別の目的で来る業者に付いては、録音などをしておくと間違いが無いですし、いざという時は証拠にもなります。
もし、ちょっとでも違法と思った場合は、「警察を呼ぶ!」と言ったり、もしくは実際に呼んでしまいましょう。
悪質な業者も、さすがにこの対応をすれば大半は引き下がってくれるそうです。どうか、無料が意外に高い勉強代にならないように注意してくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
嘘や誇大広告は常套手段ですので、騙されないようにしっかり対応する必要があります。気になったら、一度その業者の口コミなんかをチェックするようにしましょう。
また、どういう業者か見極め信頼できる業者と交渉すれば、不要なトラブルに巻き込まれなくなります。
「ただより高い物はない!」という精神で、厳しい目で業者も選別しましょう!