みなさんは夏は好きですか?
私は大好きなんです。湿気が多くてぐったりとしてしまうほどの日本の夏ですが、それでも夏にはイベントがたくさんあったり、青々と輝く海や緑が美しい山と明るい景色がたのしめますよね。
それに日がくれるのも遅いので、冬と違ってのんびりとした気分を感じることができます。
その夏ですが、夏の風物詩と言って何を思い浮かべますか?
食べ物だったらスイカやかき氷。そして個人的にはビアガーデン。最近は目にも美しい、そしてふわふわの食感のかき氷が人気ですよね。
昔からある、ガリガリとした氷に甘いシロップも変わらず好きですが、こう言った新しいものも美味しいものですよね。そしてお酒好きにはビールかも。この時期に飲むビアガーデンでのビールの味は一日の疲れを吹き飛ばしてくれます。
と、なんでも年中食べられるようなような世の中になりましたが、こういったものを夏にいただくと味も格別です。
そしてもう一つ、「花火」は外せない夏の風物詩といえますね。夏になると様々なところで花火大会があり、夏を盛り上げてくれます。みなさんも一度はいったことがある、また毎年このイベントを楽しみにしている、という方もたくさんいるのではないでしょうか?
でもそもそも、どうして花火は夏に打ち上げられるものなのでしょうか?
夏に花火はぴったりなのですが、それについては理由があるようです。
ちょっと気になりますよね。
スポンサーリンク
なぜ夏に花火なのか
花火大会のイベントは、大体、7月から8月開催するところが多いですよね。特に8月お盆のあたりが多いような気がしませんか?
それは花火とお盆は深い関係があるからなのです。お盆には先祖の霊が帰ってくるといわれますよね。
その期間は8月の13日から16日。13日に家に帰ってきて、また16日になると戻る、ということです。
この祖先の霊が行き来するお盆に、迷わずにたどりつけるようにということで、目印のために火を焚くという習慣があります。13日には目印として迎え火を焚く迎え盆、そして16日には先祖の霊を送り出すための送り火を焚く送り盆と言います。
地域によって違うのかもしれませんが、私の住んでいる地域、仙台ではこの風習があり、庭にほんのちょっとの、割り箸程度のものを燃やしたりします。今は生活環境によってできないことも多いかもしれませんが、お盆の伝統的儀式ではあります。
これに結びついているのが夏の花火、火というわけです。京都の大文字、灯籠流しは送り盆の一つです。その意味を知ると、夏の花火の幻想で神秘的な感じがより一層深まりますね。
スポンサーリンク
花火を上げるようになったのはいつ頃から?
では花火の歴史とは?いつからどこで始まったものなのでしょうか?花火は中国が起源と言われていて、5世紀からと言われています。
硫黄、硝石と炭を交ぜて燃やすと、爆発が起こる、火薬ができるということが発見されて、そこから花火というものが始まっていったようです。
ただ、当初は現在のような観賞用の花火ではなくて、戦いのための、のろしとして使われていたようです。それが始まりとなり、やがて日本にも火薬と鉄砲が伝来されたことにより広まっていくことになります。
はじめは日本でも、のろし、鉄砲、そして大砲など戦いのために使われました。
鑑賞用に作られるようになったのは、のち1613年で、徳川家康のために初めて披露されたと言われています。これを見た家康が、花火の美しさに感動し、鉄砲隊に花火の製造を命じました。
そして観賞用の花火がたくさん作られ売られるようになったということです。
時を経て改良に改良が重ねられ、今現在私たちが見ることができるあの美しい花火へと変化していったのです。
隅田川で毎年行われている花火大会は有名なものですが、これは元々、当時の将軍徳川吉宗が病気や飢饉などで多数の死者が出ていた時に花火を披露して、亡くなった人の霊を慰めたのが始まりだそうです。
スポンサーリンク
夏以外に花火を上げるデメリットとは?
花火大会は、日本では年間におよそ150件ほどもあります。そのほとんどが夏に行われています。
夏以外には地域によって冬に打ち上げられることも多いようです。こちらは、雪祭りなどのイベントの一環として行われています。実際、冬に見る花火もとても美しく輝いて綺麗です。
なぜなら冬は空気が澄んでいるので、その花火の美しさの象徴である輝き、色がより一層引き立つからです。
デメリットを挙げるとしたら寒いことでしょうか。
また、花火といえば夏というイメージが定着しているので、見たことがない方にとってはあまり想像ができないのかもしれません。
でも夏に限らず、その土地のイベントとして位置づけされているのなら素敵なことですよね。
花火大会に出かけましょう
夜空に舞い上がる花火はとても美しくロマンティックですよね、花火に浴衣はとってもマッチする素敵な情景を作り上げてくれるもの。
早く美しい花火を見に行きたくなってきますよね。世界に誇る日本の美しい花火を、夏の風情とともに楽しみましょう。