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車の暖房から冷たい風が!考えられる原因と車内を暖める方法!

投稿日:2019年1月1日 更新日:

突然の質問ですが、あなたは今まで寒い冬の日に
車の暖房が効かなくなって寒い思いをしたことがありますか?
車の暖房を入れると冷たい風しか出てこない!
それは故障か!?原因は何?っという事で、今回は車の暖房について
レポートしていきます。

暖房のつもりなのに冷たい風!?車の暖房がきかない原因は?


◆まずは車の暖房の仕組みについて説明します。
車のエンジンは始動させて少し時間が経つと、とても高温になります。
これはあたりまえですね!そしてその熱を冷やすのに
「冷却水」を循環させているのですが、車の暖房の仕組みは
この時に熱を吸収して温まった冷却水の熱を室内に取り込んで暖房しているのです。

その仕組みは「ヒータコア」という部品に温もった冷却水を取り入れて、
「プロアモーター」という部品によって温風を室内に送り込むようになっています。
ヒートコアはおよそ80℃の熱の塊になり、それに風を当てて温風を作ります。
風が当たるとヒータコアは熱を奪われますが、エンジンによって冷却水は
どんどん温められて送られるので、温風がなくなる心配はいりません。

◆暖房が効かない故障の原因は何?
暖房が効かなくなる原因として大きく考えられるのは次の2つです。
・暖かくなった冷却水が流れない
・温風を送り出せない
一見エアコンの故障のように見えるかもしれませんが、
車では暖房とエアコンの故障は同じではありません。
車の暖房の故障でよくあるケースを以下に記していきます。

①サーモスタットの異常
サーモスタットは、冷却水を温度調節するバルブ装置のことです。
エンジンの温度が低い時には、冷却水の水路を閉めて暖気にします。
反対に、エンジンの温度が上昇してきたら、水路を開いて冷却水を流入させて、
エンジンの温度を低くします。

この時に水路の開閉の役割を果たすバルブが閉じられなくなると、
冷却水が常時流れ込んでエンジンを冷やし、冷却水自体も温度が上昇しなくなり、
結果暖房ができなくなります。
修理費用は車種の違いにより、10,000円前後になります。

②ヒーターコア、ヒーターバルブ、ヒーターホースから水漏れが発生
暖房の仕組みで「ヒータコアに温もった冷却水を送る」ことは先に解説しました。
そしてその冷却水が漏れている場合も、当然暖房ができなくなります。
ヒータコアとヒータバルブ(冷却水をヒータコアに導入するしないの切り替えをする)から冷却水が漏出している場合、硫黄に似たニオイがします。(クーラントが硫黄に似たニオイがする)
ヒータバルブの修理費用は、10,000円程度。
ヒーターコアは、車によって違ってきますが、50,000円以上すると考えて下さい。

③エアミックスドアの異常
エアミックスドアは、冷気と暖気の調節をして適温にしてから
車内に空気を送り込むドアです。
エアミックスドアが故障すると、暖房時でもヒーターコアからの暖気が
調節不可能になり、単なる送風(冷風)状態になるだけです。
リンクケーブルやモーターにより制御されるのですが、故障すると工賃は高くなります。
その場合、50,000円以上は見ておく必要があります。

④冷却水が空になる
冷却水が漏れてなくなっても暖房はできません。
冷却水漏れの原因は
・ラジエーター
・ホース類
・ウォーターポンプ
等の可能性が考えられます。

それに、そのような状態は暖房そのものよりも、
オーバーヒートの恐れが出てきてより深刻な問題になってきます。

自分で出来る対処法!これでもダメなら故障かも!?


車の暖房が効かない原因は、上記で記したようなことが考えられます。
そのどれもが素人が対処できないものばかりです。
なので,
そのような症状が出た場合はすぐにお近くのディーラーあるいは
自動車整備工場に修理に出すことをお勧めします。

オマケ! 暖房時のA/Cの役割
車は熱を導入するのに冷房の時のように余分なエネルギーを必要としないので、
A/C(エアコン)を入れる必要はありません。
しかし、暖房を入れる時にエアコンを入れると効果が期待できる利点もあります。
その利点とはガラスの曇りを取り除いてくれることです。

◆A/Cを入れると曇りガラスが消えるその仕組みとは?
車は、暖房の温度にしてA/Cを入れてもその機能は「冷房」になります。
無理して冷却した空気を再び温めてから車内に導入していることになっているのですが、
一度冷却された空気は結露ができて、その結果「除湿効果」が期待できるのです。
(結露するとその結露した水分がその分だけ空気中からなくなる)
このように除湿された空気が車内に送り込まれるために
ガラスの曇りを取り除いてくれるのです。

順を追って説明すると

1.暖房だけど一度冷却される
2.冷却により結露が発生し空気が除湿される
3.除湿された空気が温められてそれから車内へと送られる
4.空気が除湿されているので湿度が下がる

以上が、エアコンを作動させて暖房にすると曇りガラスがなくなる仕組みになります。

まとめ

冬に車の暖房が効かなくなるとつらいですよね。
そのような事態になった時は、慌てずにお近くのディーラーが自動車整備工場に出して
みてもらいましょう。
また車がオーバーヒートしてしまい動かなくなったなんてことになった時は
JAFの会員だと無料でスタッフが駆けつけてくれます。会員じゃなくても有料ですが
ロードサービスを受けられます。
車の暖房の故障した時は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください

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