ユニクロでは不要になった衣類を回収するサービスを行っています。
そのサービスをつかいたいと思った場合、実際問題としてどこまで引き取ってくれるのか、
またユニクロは、その衣類などを何に利用するのでしょうか。
ユニクロで回収してくれる服はどこまで?
ユニクロでは、「ユニクロ・ジーユーで販売した全商品」を対象に回収してくれます。
その活動は、『全商品リサイクル運動』と呼ばれ、その目的は、
「世界中の服を必要としているすべての人に、本当によい服を届ける」ことです。
回収は、全国の店舗に回収用のリサイクルBOXを設置して、
お客さんがそこに持ち込む方法で行われており、営業時間内ならいつでも、
そこに不要な服などを入れることができます。
そこで注意する点は、お洗濯をしてから持っていくことです。
受け取った人たちが、すぐに着られるようにとの配慮です。
この他、ユニクロでは、“届けよう、服のチカラ”プロジェクト“と銘打ち、
ユニクロやジーユーの社員が学校をめぐり出張授業を行って、
学校単位でプロジェクトに参加してもらう活動も行っています。
このプロジェクトでは、生徒たちが中心になって不要な衣類を集めてユニクロの
指定する倉庫に発送します。
2017年度のプロジェクトでは、322の学校が参加し約56万着が集まりました。
この活動に賛同して、ボーイスカウトによる「衣料回収プロジェクト」も大きな力です。
毎年、春(3月1日~5月31日)と秋(9月1日~10月31日)の二回あり、
学校や職場を通して回収を行っています。
こちらは、店舗での回収と違い、60~150㎝のサイズの子供服に限り、
ユニクロ・ジーユーブランド以外も可、ただし、帽子・ベルトなどの小物、くつ下、下着、
制服、体操着は引き取ってくれません。
この活動を支援したい人は、学校や職場で衣料品回収の呼びかけをし、
集めた衣類などは、ボーイスカウトの家庭や用意された回収場所に渡します。
積極的に呼びかけをするボーイスカウトの活動で一年に3万着の服を回収します。
回収した服はどうなる?
ユニクロは、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)や世界にあるいろいろなNGO・NPO
と協力して、回収した製品を難民キャンプ・被災地などに寄贈しています。
ユニクロがこれまでに回収した点数は、2018年は8月末時点で、7,757万点に上り、
そのうち寄贈された数は、3,029万点です。
回収したもののうち、着られないものは燃料として活用されます。
まとめ
要らなくなった衣類をゴミとして捨てるのではなく、何かに生かそうという発想は
とてもいいと思います。
洗濯して袋に詰めて、ユニクロかジーユーの店舗にもっていくというのは、
いくらかの時間と体力を消耗しますが、そうやってみんなが少しずつ協力することで、
大きなプロジェクトが実現するのですから、大きな満足感も得られますね。