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通常通りという表現はおかしい?気になる言葉の意味と使い方!

投稿日:2018年10月10日 更新日:

表現がおかしいと感じる言葉時々ありますね。
他の言葉と比べて「あれ、この言葉なんか変だな」
と思うのですが、それでまかり通っているし、みんな使っている。

「通常通り」もまさにそんな気が…
さて、どこがおかしいのでしょうか。検証してみましょう。

通常通りの意味って??表現方法はおかしくない??

まず「通常通り」の意味を考えてみますと、
通常の通り、いつもの通りということになりますね。
では、「通常」という言葉の意味は?

「通常」を分解すると、常の通り、いつもの通りですね。
通常だけでいつも通りという意味は表現されているのです。
通常通りは、そこにまた「通り」がついてしまう。
だからおかしく感じるのですね。

同じように言葉が重なっている表現として、
「頭痛が痛い」や「馬に乗馬する」などがあります。
これらは゛重言“という
同じ意味が重なった言葉の使い方です。

通が二重にあるからおかしい気がする?通常通りの使い方は??

通常通りもまさに重言ですね。通りが二つあるわけですから。
しかし、重言なのに、
定着してしまっている言葉もたくさんあるのです。

「びっくり仰天」「二度と再び」「むやみやたら」など、
ちょっと調べただけでも、けっこうあるものですね。

「通常通り」もまさに重言でありながら
定着してしまった言葉ではないかと思います。
同義語で、「平常通り」があります。
こちらはいつもの通りということで、
通りが二重にはなっていません。

使い分けも難しいですね。
おそらくこちらの「平常通り」に影響されて
「通常通り」と言うようになり、
そのまま定着していったのではないかと思われます。

通常通りの使い方としてはどんなものがあるでしょう。

「新幹線は通常通りの運転です」
「お店は通常通り営業します」

でも、平常通りでもおかしくはないですね。

「新幹線は平常通りの運転です」
「お店は平常通り営業します」

しかし、微妙に違うのです。
通常通りは、その言葉を使う前に何か起きているのです。
例えば、トラブルが起きてダイヤが乱れてしまいました。
でも今は「通常通りの運転です」

トラブルが起きました。
しかし「新幹線は平常通りの運転です」
どちらもいつも通りという意味ですが、
平常通りではダイヤは乱れなかったことになります。

まとめ

重言はけっこういろんな形で言葉の中に定着しているので、
見つけてみるとおもしろいですね。
外来語と日本語が重複したものもあります。
「クーポン券」なんかがそう。クーポンは券という意味。
確かにクーポンでも通じます。

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