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もうすぐ年末調整の季節が到来!仕訳の仕方は?経理のお仕事案内!

投稿日:2018年9月26日 更新日:

年末に近づいてくると、毎年恒例の年末調整の手続きに入るので、
経理の担当の方達は書類のチェックなどに追われる多忙な時期です。

これから経理の職務に就く方などに、少しでもお役にたてたらと、
今回は年末調整のことや、仕分けなどについておさらいをしていきたいと思います。

年に一度の経理の大仕事!年末調整の仕分けの仕方をおさらい!


年末調整とは、会社が支払う給与には所得税と住民税という税金がかかり、
これの税金は毎月「概算」で算出され納付します。
また、会社員には様々な環境の変化があり、扶養環境の変更、
控除対象となる生命保険の保険料や社会保険料の最新状況などの理由により、
年末に合わせて最新情報の報告をすることで、納付額の「再計算」をすることです。

◇年末調整の仕分けを説明
毎月の従業員の給料から徴収されている税金や社会保険料は「預り金」です。
しかし、すべて「預り金」としてまとめて記帳すると金額の区別がつかないので、
仕分けでは内容ごとに分けていきます。

年間の源泉所得税が、年末調整で計算した所得税よりも多い場合は、
差額を本人へ返金、少ない場合には授業員に給与から差額を追加で預かります。
精算方法は、年内最後の給与・賞与に対して足し引きすることにより行われます。
また、過不足分単独で精算することも可能となっています。

▲年末調整の仕分け方 ※金額は参考数字

【例1】:年間の源泉所得税が4,000円多く、12月の給与時に差額を加算して支払う場合

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額 摘要
給与手当 120,000 現金 129,000 給与手当
旅費交通費 6,000 預り金 1,000 源泉所得税
預り金 4,000 年末調整の精算分

 

【例2】:年間の源泉所得税が4,000円少なく、12月の給与時に差額を預かって支払う場合

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額 摘要
給与手当 120,000 現金 122,000 給与手当
旅費交通費 6,000 預り金 1,000 源泉所得税
預り金 預り金 3,000 年末調整の精算分

 

【例3】:年間の源泉所得税が4,000円多く、個別に現金で支払う場合

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額 摘要
預り金 4,000 現金 4,000 年末調整の精算分

◇預り金がマイナスの場合の仕分け方
年末調整では、源泉所得税を本人へ返金することが多いですが、
しかし、源泉所得税の残高より返す金額のほうが多く、
残高がマイナスになってしまうことがあります。
こういう時は、いつも使っている源泉所得税の納付書に、
納付額ゼロ円の「源泉徴収高計算書」として税務署へ提出して、納付は行いません。

預り金の源泉所得税5,000円は、そのまま記載し、
「年末調整による超過税額」欄に預り金金額と同額の5,000円を記載し、
差し引き納付額を0円にする。

「還付額7,000円」-「源泉所得税と相殺5,000円」=「2,000円分が帳簿上マイナス」になり、次回の納付時に繰り越して相殺することにします。

また、残高をマイナスにしたくない場合には、次回の相殺までマイナス分を
「立替金」などに振り替えることにしておきます。

【例1】:預り金が2,000円マイナスの場合

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額 摘要
立替金 2,000 預り金 2,000 年末調整の精算分

 

【例2】例1の翌月に預かった源泉所得税5,000円から2,000円を相殺し3,000円を納めた場合

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額 摘要
預り金 5,000 現金 3,000 源泉所得税
立替金 2,000

 

年末調整の仕分けとよく使う勘定科目一覧!会計処理はきっちりと!


経理担当の方は年末調整だけではなく、計算や手続きなど様々な計算などを行っています。次に、年滅調整の仕分けや、その他によく使う勘定科目をとりあげていきたいと思います。

◇年滅調整でよく使う勘定科目は?
年末調整の仕分けでよく使う勘定科目はこれまでの表にも記載しているように
「預り金(負債)」になります。前述でも述べさせていただいたように
年末調整は給与時に毎月支払っている所得税の源泉徴収額の合計が、
年税額を超える場合に還付することになります。

よって、年末調整の還付金は従業員のものなので、
よく使う勘定科目は預り金ということになります。

◇そのほかでよく使う勘定科目の紹介!
経理担当の方が計算する時の勘定科目の種類は「費用」・「収益」・「資産」・「負債」
5つです。そしてその勘定科目の区分は次になります。

【それぞれ勘定科目の区分】

1.   資産/現金、預金、売掛金など

2.   負債/借入金、未払金、預り金など

3.   資本/元入金(事業に最初に出資したお金)など

4.   費用/必要経費(地代家賃、通信費、消耗品費など)

5.   収益/売上、雑収入など

経費の仕分けをする時は、勘定科目のどこに分類されるかが重要になってきます。
次に「費用」・「収益」・「資産」・「負債」の勘定科目を表にしていきます。

勘定科目一覧表】

費用の勘定科目
1.   仕入れ

2.   給与手当

3.   福利厚生費

4.   外注費

5.   旅費交通費

6.   通信費

7.   荷造運賃

8.   水道光熱費

9.   広告宣伝費

10.  会議費

11.  交際費

12.  消耗品費

13.  減価償却費

14.  新聞図書費

15.  支払手数料

16.  支払報酬

17.  リース料

18.  地代家賃

19.  保険料

 

20.  修繕費

21.  諸会費

22.  研修費

23.  租税公課

24.  支払利息

雑費

収益の勘定科目
1.   売上

2.   雑収入

 

 

資産の勘定科目
1.   現金

2.   普通預金

3.   売掛金

4.   前払費用

5.   前渡金

負債・資本の勘定科目
1.   買掛金

2.   未払金

3.   預り金

4.   元入金

このように勘定科目は沢山ありますので参考にして下さいね。

まとめ


いかがでしたか?
経理のお仕事は大変だと思います。

ぜひこの記事を参考にしていただいて、
少しでも経理の仕事のお役に立つことが出来れば幸いです!

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