『晦日祓い?』
いえいえ、『晦日払い』の勉強です!
実は一字違いで大違いなんですが・・・今回はその違いを説明していきます。
『晦日払い』とは?
晦日(みそか)とは、月の最後の日という意味です。
ちなみに、現代の暦では、月の最後は31日や30日、29日、28日などです。
このため、使う機会はなかなかないとは思いますが、そのどれも晦日と呼んで構いません。
大晦日と晦日の違いですが、大晦日(おおみそか)とはご存知の通り、12月31日のことです。
一方、月の最後の日が晦日ですから、12月31日は晦日でもあります。
つまり、12月31日は晦日でもあり大晦日でもあるんです!
この日は一年の最後の晦日なので、特別に頭に大の字を付けて大晦日と呼んでいるのです。
大晦日は晦日のラスボス、みたいな感じですね!
晦日は、月の最後の日というお話をしましたが、ではなぜ晦日というのでしょうか。
昔の日本は旧暦を使っており、旧暦では月の最後は三十日か二十九日でした。
三十はみそとも読みますので、月の最後の日をみそかと呼びました。
三十代のことを三十路(みそじ)というのと同じ読み方ですね。
なぜ、晦という字を使ったかというと、晦には『お月さまが隠れる』という意味があるからです。
旧暦では、月の最終日になると、新月の前日で月が隠れます。
その意味で、晦日という漢字表現になったのでしょう。
ちなみに晦はつごもりとも読みます。
これは、月が隠れるという意味の『つきごもり』から転じたと言われています。
『晦日払い』って何のためにするの?
そもそも、晦日払いとは、その月の末日にまとめて支払いをすることを意味します。
別名みそか勘定ともいいます。
都度払いでも、基本的に大きな問題は無いはずですが、一番の問題は資金繰りでしょう。
売り上げたものの代金を回収してから支払いたいのはみんな一緒でしょう。
商習慣というのも否定はできませんね。
もちろん、会社によっては月に数回、支払日のある会社もありますし、15日や20日の支払いのところも珍しくありません。
ところでみなさん、冒頭の『晦日祓い』って気になりませんか?
そんな方のために『晦日祓い』を解説しましょう!
『晦日払い』とは同音異義語
『晦日祓い』は「みそかっぱらい」とも言われている行事です。
悪いものを家の外に追い出して知らない間にたまってしまった悪い気を追い出したり、一年の厄や災いをお祓いし新年を迎えられるように行われるものです。
晦日祓いは大掃除をし、神棚の掃除を終えた大晦日に行います。
やり方は神棚にお供えした祓え串で神棚をお祓いし清め、家の代表者が祓え、串で家中のすべての部屋そして最後に家族をお祓いします。
神棚、部屋、家族の順にお祓いをするわけですね。
お祓いの方法は、左・右・左と祓え串(はらえぐし)で三度振り、地域によっては「みそかっぱらい、みそかっぱらい」と、言いながらする風習もあるそうです。
すべてを終えたら、祓え串を家の外の鬼門の方向である北東もしくは南東の土に立て、そのまま片付けないのが習わしとなっています。
これは祓い串についた悪いものを外に出す「鬼門除け」の意味があるようです。
ただ最近は、コンクリートの道路が多く地面にさすことできないので、神社へ持っていき、お焚き上げしてもらう人もいらっしゃるようですよ。
晦日払いは、地域や家庭によってもやり方が違うようですが、神社ではなく家族でお祓いをする昔からの習わしです。
皆さんも興味があれば是非、取り組んでみられるのもいいかもしれませんね。