普段使う機会も多いボールペン。
それだけにふとした時にシャツを汚してしまった
という経験は誰にもあると思います。
例えばペン先を出したままでシャツのポケットに
入れっぱなしにしていた時にできたしみ、
ちょっとしたことで持っているペンが
真っ白なシャツにペンで書かれた線が、なんてことも。
特にお気に入りのものだったりすると、
発見したときのショックは大きくなりますよね。
このボールペンのしみは、普通に洗っただけでは
意外と落ちにくいのです。
そこで自分で綺麗に落とせる方法は?
あるのです。今回は、ボールペンの汚れとは
どんなものなのかということ、
そして洗濯王子直伝のボールペンの落とし方について
ご案内いたします。
落とし方についてちょっとコツを覚えておけば
上手に対応することが。
これを知っておけばいざという時でも安心。
おうちにあるもので簡単に綺麗に
元どおりのシャツにすることができますよ。
ボールペン汚れってどんな汚れ?
汚れにはどんな種類があるのでしょうか?
その性質によって適した洗い方があるということに。
そしてそのシミの性質をよく知れば効果的に落とせるわけです。
汚れ、シミには大きく分けて3種類あり、
水溶性のシミ、油溶性のシミ、不溶性のシミになります。
水溶性のシミとは、水だけでも割と落ちやすい、
ジュースや醤油のような汚れのこと。
油溶性は油で落としやすい、口紅やチョコレート、
ペンなどの汚れのことです。
そして不溶性というのは落としづらい、
落ちにくい汚れ、墨、香水、
ガムのようなもののことを言います。
ボールペンの汚れは、この中でいうと
「油溶性のシミ」です。
ということは比較的落ちやすい油の汚れ
ということになりますね。
これは油に溶けるタイプのシミで、
水溶性の汚れのように、水洗いだけでは
十分に落ちないことが多いのです。
そのため、台所用洗剤や、クレンジングオイルを使って
落とすのが効果的と言えます。
台所洗剤でも落ちるというのは、
意外ですし、またお手軽ですね。
油溶性のシミは、水溶性のシミと同様に、
時間が経つと酸化して漂白のシミに変わっていき、
より落ちにくくなるので、とにかく早めの対処が重要。
ただし、汚れてしまってすぐにティッシュで拭き取ろうとしたり、
水で洗って落とそうとするとかえってシミが広がってしまうことも。
焦って無理やりこすったり、水につけたりしないことです。
では効果的な落とし方とは?というところをご案内いたします。
ボールペン汚れの落とし方
ボールペンといってもそのインクには
いくつか種類があります。
その種類によって適したものを使って
汚れを落としていきましょう。
- 油性インク
油が使われているインクで、水をはじく、
耐水性があるインクのことです。
一番一般的なボールペンのインクと言えるでしょう。
油性インクは、クレンジングオイル、除光液、
エタノールを使うことで落ちやすくなります。
油性インクのシミ抜き方法
用意するもの
- クレンジングオイルまたは除光液
- 歯ブラシ
- 汚れてもいいタオル
- ビニール袋
- タオルの上に染みがついてしまった部分を置く
テーブルの上にビニール袋を敷いて
ぬれてもいいようにします。
その上にタオルを敷いてから、
シミがついた面をタオルにつけるようにしておきましょう。
- しみの裏側からクレンジングオイルを垂らす
染みがついた部分の裏側から、
クレンジングオイルを垂らしていきます。
シミがついて1日以上たったものには、除光液が効果的です。
- 歯ブラシで叩いていく
歯ブラシでポンポンとたたいていきます。
そしてシミを敷いたタオルに移していきます。
この時はゴシゴシこすらずにすることがポイント。
時々確認しながら落ちるまで繰り返します。
- 洗濯する
いつも通り洗濯して終了です。
水性インク
水のようにさらりとした水性ボールペンのインク。
油性よりも力を入れずにさらさらとかける
というのが特徴のインク。
この水性インクの場合は、アルカリ性の洗剤で
落ちやすくなっています。
家で洗濯をするときに使っている洗剤を
チェックしてみましょう。
水性インクのシミ抜き方法
用意するもの
- 洗濯用弱アルカリ性洗剤
- 歯ブラシ
- ビニール袋
- 汚れてもいいタオル
- 綿棒
手順は油性インクの時と同じです。
ただこちらはアルカリ性洗剤を使うので
色柄のアイテムの場合、色落ちしてしまう可能性もあります。
最初に綿棒に洗剤をつけ、服の目立たないところにつけてみて
水で洗い流し、色が落ちていないかを確認しましょう。
- タオルの上に、染みがついてしまった部分を置く
この場合も、タオルを敷いてからシミがついた表面を
タオルにつけるようにしておきましょう。
2.アルカリ性洗剤を垂らす
洗濯用弱アルカリ性洗剤を垂らしていきます。
3.歯ブラシで叩いていく
歯ブラシで、こすらずにポンポンと叩いていきます。
そして汚れをタオルに移動させていきます。
落ちるまで繰り返しましょう。
- 洗濯する
最後に、いつものように普通にお洗濯して完了です。
ゲルインク
ゲルインクとは、水性と油性を混ぜたようなもので、
ボールペンの中のボールが回転することで
インクが水のようになって書くことができます。
さらさら書けて滲まないのが特徴。
ゲルインクのシミ抜き方法
用意するもの
- 歯磨き粉
- 歯ブラシ
- 洗濯用弱アルカリ性洗剤
- ビニール袋
- 綿棒
- 汚れてもいいタオル
こちらもアルカリ性洗剤を使うので、
綿棒を使って事前に色落ちしないかを確認します。
- ビニールとタオルをセッティング
テーブルに、濡れないようにビニール袋などを下に敷いて、
タオルを載せた状態で作業スタートです。
- 歯磨き粉をシミの表面につける
歯磨き粉をゲルインクの染みがついてしまった表面につけます。
- 裏から歯ブラシでたたく
歯磨き粉をつけた面の裏側から、
歯ブラシでポンポンとたたいて落としていきます。
歯磨き粉に入っている研磨剤がゲルインクを
落としてくれる効果があります。
- 洗濯用の弱アルカリ性洗剤をつけてトントンたたく
洗濯用の弱アルカリ性洗剤を、
染みのあった部分の表面に垂らします。
そしてまた歯ブラシでトントンと叩いていきましょう。
タオルの場所を移動させて行いましょう。
- 洗濯する
落ちるまで繰り返したらあとは普通に洗濯すれば終了です。
意外と簡単にできるボールペンのしみ落とし
家にあるもので落とすことができるのでとても便利ですね。
気をつけることは、インクの種類によって使うものが違う
というところです。
どうしても落ちなかった場合、
また大切なお洋服の場合だったら、
早めにクリーニンング屋さんへ持って行ったほうがいいでしょう。