マクドナルド、行く行かないは別にして、知らない方はいないのではないでしょうか?
ところで、このマクドナルド、関西や関東で違いがあるのをご存知ですか?
今回は、このマクドナルドの関西と関東での違いについてのあれこれを見ていきたいと思います。
「マック」と「マクド」の違いは、呼び方だけではなかった!
マックとマクドどちらも地域によっては馴染み深い略称ですが、実は味も関西は薄味、関東は濃い味に味付けされています。
日本マクドナルドが、「マックなのか?マクドなのか?おいしさ対決!」と、公式史上初のマクドナルドの“愛称”を、おいしさ対決するキャンペーンを2017年8月9日(水)から開催していました。
対決の商品は、関東のローストビーフバーガーと関西のビーフカツバーガーが競いました。
マクドナルド社内調査によると、マクド軍の「マクド」を愛称とする地域は、関西圏中心の11府県。そのため、マクド軍が勝利したら、特別にHPの一部が『マクド』仕様に変更されるかも!?としていました。
この愛称対決は、レギュラーメニューに朝マックも新作メニューが出され、関東のローストビーフバーガーとローストビーフマフィン、関西のビーフカツバーガーと大阪ビーフカツマフィンです。
ツイッター連動企画ではなんと支持率49%対51%という限りない僅差により、マクドが勝利し、優勝セールクーポンが配信されました。
公式ページの関西弁になったりもして、盛り上がりました。
しかしこのクーポン、正直がっかりな内容でした。
ビーフカツバーガー単品が390円⇒300円、ビーフカツマフィン単品が330円⇒280円、ビーフカツバーガーバリューセットが690円⇒550円より、『優勝セールクーポンは朝マックのバリューセットおよびコンビは対象外となります』という記載が。
これにはさすがに「ひどい!」という声が多数上がりました。
約束通り公式HPの一部がマクド化しました。
標準語に戻すボタンがついており、分からないという方にも親切な作りになっていました。
マクドナルド以外の、関東と関西で味の違う物は?
基本的にチェーン店やインスタント系など全国に展開している物は、関西と関東で若干味が違ったりします。日清のどん兵衛なんかは有名ですよね。
パッケージも同じなので、両方買うと見分けがつかないですが、これにも見分ける方法が存在します。
関西風どん兵衛は富山県、石川県、福井県、滋賀県、奈良県、和歌山県以西で販売されていて、昆布ダシをベースにした薄口醤油仕立てのスープになっており、一方で関東風どん兵衛は新潟県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県以東で販売されていて、かつおダシをベースにした濃口醤油仕立てのスープになっているところです。
あとは、パッケージの(E)や(W)などが見分けるポイントの一つです。
さらに、粉末スープの袋の色が違ったり、表示カロリーが違ったりします。
お湯を注いで5分後開けると、もう既に色からして違っていて、すぐにわかります。
ちなみに、油揚げも関西風、関東風で味付けが違います。
関西は薄口あっさり、関東は甘辛濃口となっていて、食べる方の事をしっかりと考えて作られています。
うどんとそばは特に違いが明確で、各インスタント食品会社は地域の人の味覚を考えて作っている事が多いです。
カルビーのポテトチップスののりしおも一時違うという事で、話題になった事がありますね。
カルビーのポテトチップスと言えば、各地域独自の味が発売されている事でも有名です。北海道バター醤油、のり塩パンチ、白しょうゆ、関西だししょうゆ、瀬戸内レモン、九州しょうゆなど、地方に行ったらぜひ食べてほしい味がいっぱいあります。
静岡おでんなど真っ黒なお出汁が有名なものや、讃岐うどんのように透き通る色のおうどんなどの出汁中心の食べ物は、関東と関西で分かれています。
その理由について、関西は、イノシン酸の薄口醤油とグルタミン酸の昆布と鰹節で出汁となっており、関東は、イノシン酸とグルタミン酸の濃口醤油と鰹節で出汁が取られているという違いなのです。
両方イノシン酸とグルタミン酸で構成されている事は変わりません。
関東は「味付けの主役は醤油、味噌、砂糖等の調味料」「鰹節等の出汁は風味付け」、関西は「味付けの主役は昆布と鰹の出汁」「醤油、味噌、砂糖等の調味料は風味付けの脇役」という解釈です。
関東では泥臭い野菜が多かったために、醤油の風味でその泥臭さを消すために濃い口しょうゆが発達していき、関西は癖のない野菜だったために、薄口のまま発達していったようです。
各地の食材の状況によって、調味料は発達していきました。
いかがでしたでしょうか?
関西と関東で味が違うものがこれだけでなくまだまだあります。
味付けの違いは、古くからの産地の事情により、進化してきたことを見てきました。
ぜひ、食べ比べていただいて、食の面白さを感じてみてほしいと思います。