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注意!迷走する夏台風と突然接近の秋台風の特徴!

投稿日:2018年8月14日 更新日:

毎年、夏から秋にかけては日本は台風のシーズンを迎えます。

この時期は、大人は通勤や家屋被害の心配、子供は登校するのかどうか、警報のチェックや天気予報を見ながら落ち着かずにソワソワ…。

なんてこともありますよね。

 

台風のスピードも、すごく遅かったり速かったり、まっすぐ横断したり、急に大きくカーブしたり。

この台風の進路は、神のみぞ知るという感じですが。

 

この台風の進路ですが、実際、夏と秋の台風では、被害や進路状況が異なっていることもあり・・・。

また、ニュースなどで夏台風と秋台風という言葉で使い分けていることもあります。

 

つまり、それぞれの季節によって、やはり何か法則みたいなものがあるのでしょうか?

もしあるとしたら、その違いって何でしょうか?

 

今回は、そんな疑問について色々調べてみました。

夏台風の特徴と注意点!

台風の進路を天気図で見た時、台風自身が好き勝手に動いているみたいに感じませんか。

でも実はこれ、地球の大気の動きに乗って動いているだけで、スピードも自転車くらいの速度だと言われています。

 

大気の流れとしては、おおまかにふたつあります。

ひとつ目は、貿易風と偏西風で赤道付近とそれより高緯度の上空に吹く風

ふたつ目は、赤道から高緯度への大気の流れがあります。

地球は、赤道付近は気温が高く、逆に北極南極の両極は低くなります。

 

この大気の温度差がバランスを取ろうとするために、暖かい空気が冷たい方へ流れていき、大気の流れができます。

 

夏台風ですが、フィリピン沖で発生して貿易風に乗りながら西へ向かいます。

しかし、赤道から高緯度への大気の流れで北にも流されるので、結局は北西に向かうこととなります。

そして、台風は偏西風の流れに乗って北東に向かいます。

 

そのほかにも、地球の自転により「コリオリの力」というものが働くため、この影響を受けます。

そのため、北半球では台風は放っておいても右側(東側)に曲がるのだそうです。

 

↓コリオリの力がよく分かる実験動画

これが一般的な進路です。

 

ただし、台風は高気圧によって進路が妨害され変わることも多く見られます。

特に、夏は太平洋高気圧の勢力が強いので台風の進路が妨害された結果、朝鮮半島や中国大陸に流れていきます。

 

台風の月ごとの大まかな進路↓

実際、夏の台風の進路に影響する高気圧は、太平洋高気圧だけとは限りません。

中国の方からのチベット高気圧もあります。

 

太平洋高気圧とチベット高気圧のふたつの高気圧が近づき、これが日本列島上空や日本の南で発達すると台風は行く手を遮られ、速度が遅くなったりします。

 

いったん南に下り、高気圧が離れてから北上するということもあり、この台風は迷走台風と呼ばれています。

 

進行速度の遅い台風と迷走台風は、暴風や大雨の被害を受ける時間が長くなり、防災に対する厳重な警戒が必要になってきます。

 

このように、夏台風は北へ向かう大気の流れや偏西風、太平洋高気圧やチベット高気圧など様々な要因に影響を受けます。

そのため、進路の予想を立てるのが大変難しいのが特長です。

秋台風の特徴と注意点!

一方、8月終わりから9月以降に発生する秋台風ですが、これは偏西風と北向きの気流に乗って北東に進みます。

 

秋台風には以下のような特長が挙げられます。

  • 夏台風よりも勢力が大きいことが多く、日本付近の秋雨前線の活動を強め、大雨を降らせることがある
  • 夏台風よりスピード早いことが多く、その動きは車で走るくらいに相当する

特に、9月は台風の大災害が発生やすい時期で、過去の資料を調べると、非常に強い台風の目安である。

940ヘクトパスカル以下に発達した台風は、9月10月に集中しています。

 

10月後半になると、日本付近は冷たい空気が優勢になってくるため。

なかなか日本に近づけないのですが、高気圧の強まり程度や、偏西風の位置によっては、まだ日本に襲来する可能性があるとのことです。

まとめ

夏台風と秋台風の特徴と違い、いかがでしたか?

 

夏台風の特長として・・・。

太平洋高気圧の影響で朝鮮半島や中国大陸に向かいやすく、また迷走することも多いこと。

 

秋台風の特長として・・・。

夏台風より勢力が大きいことが多く、移動速度も速いこと、ということを見てきました。

 

今までの統計をもとに、毎年台風についての進路等、予想はされていますが、ここ数年、気候変化の影響によるものか分かりませんが、大雨に突然のゲリラ豪雨、突風に竜巻などの気象災害が多く発生しているのを感じてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

 

実際、台風の発生状況や進路など、過去のデータとは違う例外も多くなってきているようです。

 

今年もすでに秋台風のようなルートだったり、激しく迷走したり大きな被害が出たり。

 

「ここは台風の被害に遭ったことがないから」と、まさか自分が被害にあうとは、遭うまで思いもしないでしょうが、自然災害の恐ろしさは、決して他人事ではなくなっていています。

 

台風シーズンには、しっかりと備えをして、油断せずに行動したいものですね。

 

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