夏も終わって、いよいよ秋が近づいてきました。
秋になると、食欲の秋で食べ物がおいしく感じられる時期でもありますが、
それ以外にも美味しく感じられる部分がありますよ。
それは、紅葉を見る目の保養です(笑)
そんな紅葉に関して今回は、
紅葉にまつわる色を表現する言葉をテーマに皆さんにご紹介したいと思います。
秋の紅葉は優美で見事!きれいな色を表現する言い方があるって知ってる?
そもそも紅葉って、どうして紅葉?
どうでしょう、紅葉と言えば「モミジ」が思い出されると思います。
この「モミジ」は漢字で書くと「紅葉」になりますが、
その「もみじ」という言葉には、
もともと「もみつ」という言葉がありそれが変化したものだと言う事だそうです。
「もみつ」は、もともと「揉む」という言葉の一つとして使われていました。
「揉み出す」という意味があります。
このことは、木々が色ずくのには、秋の寒さと秋口に降りる霜が関係していますから、
紅葉は朝晩が冷え込むことで条件がそろい、
緑の葉が黄色、から赤色のように葉の色が変わり、
それが「揉み出す」と考えられていたからなのです。
紅葉を表現する言葉集
紅葉にまつわる色を表現する言葉にもいろいろあるようですので、
その言葉について紹介していきたいと思います。
- 木という木が銅色や金色、燃える様な朱色に染まる美しい秋の森。
- ちりめんの布団を敷いたような紅葉が広がる。
- 黄葉しかけた樹々が細密画のようにくっきり見える。
- 絵具を塗ったような見事な紅葉。
- 血の滴るような真っ赤な山の紅葉。
- それぞれ、燃え立つばかり。凋落の時まであと幾日かと思えば、こちらまで染まりそうな色にもひとしおあわれが添うようでした。
- 渓谷の紅葉は錦繍(きんしゅう)の帯のように谷の屈曲に沿うて遠く上流にまで連なっていた。
- 太陽の最後の光が黄色く染ったかえでの葉にオレンジの色どりを加えていた。
この様に、様々な紅葉に関する色の言葉をみていると、
金や黄色、赤を連想させる言葉などが多いように思います。
また、私の主観ではありますが、色の表現をするなら上記で言った色以外にも、
橙色なども多いような気がします。
みなさんは、紅葉の色の言葉の表現をするとすればどんな表現をしますか?
紅葉の微妙な色合いを右とに表現!日本の古い言葉を覚えよう!
照葉(てりは)
この言葉は、美しく照って輝くもみじの葉を表現している言葉になります。
言葉の意味を調べてみると、「草木の葉っぱが紅葉して照り輝く」という風に
表されています。ちなみに、照葉というのは読んで字のごとくの意味になっています。
赤朽葉(あかくちば)
「赤朽葉」とは、赤く朽ちる葉っぱと書いてそう読みます。
これは、色名の一つにもなっています。
橙色よりも少し濃い色でくすんでいる色を表現する言葉になっています。
これは、落ち葉として地面に落ちる落ち葉の事を「朽ちる」と言い表しているのです。
そして、地面に落ちた葉の色から付いた色の事を「朽葉色」いうのです。
これは、「赤朽葉」とは違い、やや茶色や橙色がかった色のことを指します。
「赤朽葉」になると、もっと赤色が強くなった色の事を表します。
この言葉は、実は、命名されたのが平安時代の言葉だったらしく、
紅葉が散ってからまだ間もないことを表す優美な色とされ、
平安時代の貴族の人達が、微妙な自然の変化を衣装に反映させ着ていました。
そして、訪れる季節を楽しんでいたと言う事です。
本当に風流ですね。
鬱金色(うこんいろ)
鬱金色とは、イチョウの木の葉っぱの色を表す言葉になります。
他にも、黄色く紅葉した葉の色も表現するそうです。
鬱金色は、「鬱金草」の根っこで染めた「赤味」の鮮やかに染まった黄色の事をいいます。
英名は、皆さんがよくご存じの「ターメリック」です。
この色は、江戸時代の初めごろには、目立って派手な色が好まれていたようで、
着物や紬の色として愛用されていたそうです。
そして、なによりも、この漢字が難しいことと、私たちには馴染みのない漢字です。
この「鬱金」という漢字には、「金が盛んに増える」という意味があることから、
昔の人は、縁起を担いで風呂敷や財布に使う染色に使っていたこともあるくらい
大変人気のある色だったそうです。
まとめ
「紅葉の言葉の由来」や「紅葉を表現した言葉」「紅葉の昔の古い言葉」などについて
取り上げてきましたが、いかがでしたか?
紅葉を表現するにもいろいろな言葉があるものですね。
この秋、私も文豪たちに習って、秋の言葉をしたために山に紅葉狩りにでも行こうかなんて思い始めました。
みなさんは、この秋をどの様にお過ごしになるのでしょう。
今回の秋の紅葉の言葉に触発されてはいかがでしょう。それでは、皆さんが良い秋の紅葉を見れる様に私が山を真っ赤に染めましょう(笑)