自然災害がとても多い日本。特に水に関するものは本当に多いですよね。
危険をきちんと察知して対応できるようにするには、どんなものかということをよく知るということが大切ではないでしょうか。
例えば高潮と津波。
高潮は台風の時に起きるもの、そして津波は地震の時に起こるもの、というのはなんとなくわかってはいるけれどそのメカニズム、何が原因で起こるのか、そして具体的にどう違うのかということは、知っておきたいですし、とても気になりますよね。
今回はこの高潮と津波について調べて見ました。
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高潮とは?
「高潮」とは、台風や発達した低気圧により、波浪、高波やうねりが発生して、海面の高さがいつもより異常に高くなることを言います。
台風は低気圧が発達すると発生するもの。高潮の原因は、低気圧がとても深く関わっています。最初に、低気圧と台風の関係についてご説明します。
海は太陽によって暖められますね。その温められた海水は、水蒸気となっ空気とともに上がります。これを上昇気流と言います。
反時計回りで持って行かれたこの空気は、その一帯が薄くなります。これが「低気圧」というもの。
その上がった空気、水蒸気は上空の空気は寒いのでかたまり、雲「積乱雲」を作っていきます。
そして、一気に温まった空気や水蒸気が上がっていくとことによって、先にあった積乱雲の塊の温度を一気に下げていきます。
そうなると固まった雲の塊は、左回りの渦に巻き込まれながら溶けていき、風を起こし雨を降らせます。
これが台風というものです。
台風がどんなものかわかったところで「高潮」について詳しく説明していきます。
高潮の原因となるものは、吸い上げ効果、吹き寄せ、月の満ち欠け、そして、高波です。
吸い上げ効果とは?
台風が発生すると、その地域の海面を吸い上げます。水分や空気が一気に持ち上げられるので、海面も持ち上がります。
気圧は「へクトパスカル」という単位が使われていて、1000が通常で、数値が下がるほど低気圧になっていきます。外洋だと気圧が1ヘクトパスカル低苦なると、海面は約1cm上昇するといわれています。
吹き寄せとは?
さらに台風自体が、沖から海岸に近づいてくると、風の勢いで海水は海岸に吹き寄せられます。風がつよいほどに吹き寄せが強くなります。台風時のテレビ中継でもよく見ますよね。
月の満ち欠けとは?
地球上の海面は、常に月や太陽の引力の影響を受けていて、一日に1、2回の割合で満潮と干潮を周期的に繰り返しています。この高低差は地域によって違いがあり、大きいところだと40センチもの差出てくることもあります。
高波とは?
強い風が吹くとその風に押されてするもの。吸い上げ効果で海面が上昇し、吹き寄せ、高波が押し寄せると水位が堤防を越えて、高潮の被害が発生する大型の台風になっていくというわけです。
津波とは?
では次に津波についてです。
2011年には東日本大震災により発生した津波は記憶に新しいところですよね。
この時の福島県相馬港で、9.3メートル以上の津波が発生しました。これはマンションの3、4階の高さにも及ぶもの。
ただ、波の高さだけでは測れない、津波には、遡上高(ソジョウコウ)という津波の威力を図る単位があります。
これは津波が陸地を駆け上がる高さの単位のことで、遡上高は、予想される津波の高さと同程度から、4倍程の高さまでに及ぶことがあります。これが津波の恐ろしいところなのです。
どいういうことかというと、津波の高さが3メートルだからと言って3メートルの高さの陸地に避難しても大丈夫とはならないのです。
それは、陸地にはおうとつがあるため、波がくぼんだ地形に押し寄せると水に逃げ場がなくなるため湾の入り口の部分の波の高さより奥の方が高い位置まで、津波が押し寄せてしまうにです。
そのため、大きな波になって押し寄せてくるのです。
東日本大震災では岩手県の大船渡市で遡上高が40メートルに達したと観測されています。なんとビル約10階ぶんの高さに相当します。
この津波の原因は地震です。
地球の地殻の部分は地球上で、いくつかのプレートを形成してい流というのは聞いたことがあるかと思います。
海底のプレートが沈む時に、陸地のプレートを巻き込んでいきます。そして陸地のプレートが跳ね上がることで地震が起きます。この跳ね上がりが、大きいほど地震も大きくなるのです。
そして、プレートが跳ね上がることによっておきる地震を海溝型地震と呼びます。
この時、海底の海水が上に押されて大きな波紋が広がり、それが津波となって広がるのです。
被害を最小限に売るためにも情報は常にチェック
高潮は海水が徐々に浸水していきますが、津波は地震後すぐにやってきてスピードも早く、そしてその破壊力もものすごいものに。警報でそう高くないと思っても、地形により何倍もの高さに跳ね上がってしまいます。
情報を常にチェックして万全な準備をしていくように心がけましょう。