皆さんはお墓まいりに行っていますか?
新しい年が明けて節分も終わり、ひな祭りも終わり、少しずつ温かさを感じてくるとやってくるのが春彼岸。
春と秋の季節の節目にあるのがお彼岸。「暑さも寒さも彼岸まで」と言いますよね。
お彼岸とは日本独自の仏教行事で、年に二回、春分の日、秋分の日が彼岸の中日として、その前後3日間を合わせた7日間のことを「お彼岸」と言います。お彼岸にはそれぞれのご家族のお墓参りに行ってご先祖や亡くなった方への思いをはせたり、守ってくれているご先祖に感謝を伝えたりします。
お墓まいりはこのお彼岸の期間に行いますが、「中日」にいくのが一番いいとされています。
お彼岸の時期に咲く花として言われている「彼岸花」。この時期には欠かせないものです。鮮やかな色をした花「曼珠沙華」を見かけることがあるかと思います。こちらは秋に咲く「彼岸花」ですがでは、春の彼岸花は?と気になりますよね。今回は、彼岸花についてご案内したいと思います。
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そもそも彼岸花とは?
お彼岸にはお供えするのに花はつきもの。彼岸花とは聞いたことがあると思います。よく知られているのは「曼珠沙華」ですね。こちらは秋彼岸の花として知られているもの。
鮮やかな赤色のものが最も有名でしょう。赤の他にも白、黄色、ピンクなど様々な色種類が意外なことにあるのです。昔からお彼岸の時期に咲くもので、墓地の近くにあることからその名前が連想されたと言われています。
また「死人花(しびとばな)」や「地獄花(じごくばな)」など不吉な別名も多々あり、これは、彼岸花の咲き方の特徴から言われているそうです。
その特徴とは、彼岸花は、花が咲いた後に葉が伸びだし、秋に咲いて春に枯れるという、通常の花とは逆のサイクルをもっているということ。
花と葉を一緒に見ることができないということから、葉見ず、花見ず、と呼ばれ不吉なイメージがある花とされこのような別名があるのです。また球根には猛毒があるため、むやみに触らせないためにもこのような名前をつけたということも。
では春の彼岸花と呼ばれているものはあるのでしょうか?
春の彼岸花とは?
春の彼岸花と言われているのは、その時期に咲き誇るもので、「彼岸桜」が有名ですね。彼岸桜は通常の桜より早めのお彼岸の頃の咲くものでこう呼ばれています。また「キンセンカ」も色鮮やかな花を咲かせます。
ちなみに私の住む東北、仙台では、春彼岸には「けずり花」と言われる木で作った造花をお墓に備えるという習慣があります。
まだ春彼岸の時期でも寒く花がないということから作られるようになったようです。最近はあまり見かけなくなりましたが、子供の頃はよく春彼岸の時期に見かけたものです。
花は季節を告げるもの
草花は花開く時期によってその季節を知らせてくれるものですね。四季折々様々な花を楽しみたいものです。そして名前の由来も、歴史や風習によるものがたくさんあり知るとより興味深いものがありますね。