お歳暮にお中元は基本ですよね?
でも、実際のところお歳暮とお中元ってどんな風に捉えておくべきものなのか、実はよく理解できていない方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、お歳暮を贈ることについての意味や、そもそも誰に贈れば良いのかという事についてなどを見ていきたいと思います。
会社の社長さんにはお世話になってる!お歳暮は必要?
お歳暮を贈る相手については、お世話になった方へ感謝の気持ちを形にしたものです。
お中元やお歳暮を贈る時のマナーはもちろんありますが、実は贈らないことがマナーに当たることもあることをご存知でしょうか?
頂いた場合、結構気を遣いますし、お礼状や電話をしなければならないのが手間だったり。
また、職場によっては、仕事上の便宜を計ってもらうための賄賂と認識される場合もありますし、贈ったことが周囲に知られると厄介になることもあります。
こういった可能性もあるので、昨今では贈らない事が通例だったりもします。また禁止されている会社もあるようです。
社会人のビジネスマナー!お中元やお歳暮のしきたり!
お歳暮とは?・・・
そもそもお歳暮という言葉は、年の暮れである年末(歳暮=さいぼ。せいぼ)という意味を表わす言葉でした。
毎年、年の暮れになると一年間お世話になった人に贈り物を持参して回る習慣ができ、これを歳暮回り(せいぼまわり)と言うようになりました。
やがて、贈答品そのものを「御歳暮」と呼ぶようになり、現代に至っています。
贈る場合は、12月初旬から12月20日まで。
お歳暮を贈る時期に関しては、前倒し傾向で、11月末から贈り始めることも普通になってきつつあります。
地方(関西地方など)によっては正月を迎える、事始めから贈る風習があるため、12月13日から贈り始める所もあります。
忙しい年末は避け、なるべく仕事納め前の25日までに贈りましょう。
贈る時期が過ぎた場合、年明けの1月7日までなら「御年賀」、その後は「寒中御見舞」として贈るといいでしょう。
上司、お客様、取引先なら3,000~5,000円前後、
特別にお世話になっている人には、5,000円~10,000円程度、
また年齢層によっても、贈る品の金額は前後します。
20~30代の若い人ならば3,000円程度、
40代だと5,000~6,500円が目安となっています。
最近は宅配便で贈ることが多くなっており、その際は送り状を同封するか、品物が届く前に出すようにすると良いでしょう。
贈らない場合は
お礼として贈りましょう。
どうしても何かお礼せずには気持ちが収まらないなんて時は、「お礼」として、時期をずらして贈る方法がいいでしょう。
これなら、毎年の恒例行事にならず、随分気が楽になるハズです。
また「今度飲みに連れてってくださいよ」と誘い出し、お勘定前に「この前のお礼に今日は自分にご馳走させて下さい」と言うのもありでしょう。
感謝の気持ちでお礼をするというのが決まりにならないので、
よい方法だと思います。
もらった時には
職場にお歳暮が届いたら、まず上司の許可を得ましょう。
内容を確認後再度報告する。そして頂く場合は
お礼状の手配をします。
上司の許可を得ないままに開封するのはよくありません。
ただし、「開封してから中身と贈り主を報告するように」という指示を出している職場もあり、その場合は開封後の報告となります。
基本的に、お歳暮はお返し不要です。
ただし、必ずお礼状は必ず出すのがマナーとなっています。
これは手渡しでも同様です。
上司の指示を仰ぐ、許可を得てから開封そして報告、
その後にお礼状を出します。
自分宛に会社に届いた場合でも同様です。
また、自宅に取引先から届いたら、報告の義務はありませんが、
お礼状はきちんと出すようにしましょう。
どうしても受け取れない場合は、一筆、
「申し訳ありません。せっかくのお心づかいですが
御遠慮申し上げます」と添えて贈り返しましょう。
宅配ドライバーさんに、メッセージの添付ができるかどうか
相談しましょう。
受け取り拒否は非常にきつい印象になるので、
できるだけやめましょう。
お断りの例文ですが、
拝啓 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
またこのたびは御丁寧なお心づかいを頂き、恐縮いたしております。
せっかくのお心づかいですが、当社はお取引先からの贈り物は
一切お受けできません。
まことに申し訳ございませんが、何卒御理解の上、
ご了承賜りたくお願い申し上げます。
敬具
見本商事株式会社
代表取締役 見本一朗
となります。
包みを開けずに上から包装し直して送り返し、
その際は上記のような手紙も添えましょう。
時期を過ぎたら、「寒中お見舞い」「寒中お伺い」と、
のしの表書きを改めればOKとなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お歳暮について詳しく見てきました。
特に、ビジネスでのお歳暮の贈り方や受け取り方は、
今後のことを考えれば、丁寧にする方が良いのは
当然のことでしょう。
受け取れない場合も同様なので、くれぐれも揉める事の無いように、
細心の注意を払いましょう。