春の花といえば、桜が一番日本人に馴染みのあるものかと思います。春の訪れを告げてくれるとともに、美しく優しいピンク色は本当に人の心を和やかにしてくれますよね。そしてその美しい桜の下で、お花見を楽しむことを毎年心待ちにしていることと思います。
そんな春の花桜をお家でも育てたい、家でも楽しみたいと思ったことはありませんか?
お花見のシーンでよく見たり、身近な桜といえば、ソメイヨシノ。そしてもう一つ桜といえばしだれ桜。こちらも美しくファンが多いものです。
しだれ桜は、枝が垂れている桜です。開花期はソメイヨシノよりもおよそ1週間ほど早く迎えます。
公園や神社でもよく見かけますよね。古い屋敷の庭木としてよく見られる、日本で昔から親しまれている桜です。垂れ下がって花をつけるその様は、周りの雰囲気さえも美しく見せてくれるとても優雅で上品な桜です。
このしだれ桜には種類がいくつかあります。
- 「八重紅枝垂」は、開花時期が4月の中旬ごろと比較的遅く、ピンク色が美しい桜です。
- 「雨情枝垂」は、開花時期が4月の上旬から中旬。小ぶりの木に比較的大きな花を咲かせるタイプで栽培用としても人気があります。
- 「吉野枝垂」開花時期は4月の上旬。ソメイヨシノが枝垂の品種になったもので、こちらも育てやすいと言われています。
- 「紅枝垂」開花時期は3月の下旬。小ぶりで濃淡のある花が特徴。
と、種類だけでもこれだけのものがあります。
しだれ桜は、特に満開になった時の優雅な姿がとても美しいですよね。
この桜、しだれ桜を家で育てて毎年春に美しい姿を見たい、と思う方へ、その育て方をご紹介いたします。
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育て方と手入れの方法
まず育てるには、日当たりが重要になってきます。花付きが悪くなってしいまうからです。
風通しと日当たりの良い場所に植え、その後2年目以降に垂れた枝が、地面居着かないように誘引します。枝が垂れて地面についてしまうと傷んでしまうので、紐で引っ張って支えていきましょう。
この植え付けする時期ですが、11月か12月の上旬、または2月の下旬から3月が適しています。鉢植えの場合は、苗木より、ふた回りぐらい大きな鉢に植え付けましょう。
やがて成長していくので、深さがあるものを選ぶといいでしょう。
また、地植えにする場合は、日当たりのいい場所を選んで、苗よりも2倍ほどの穴を掘って植えていきます。この時、あらかじめ地面を耕しておくといいでしょう。植え付ける一週間ぐらい前にしましょう。
また、水やりや肥料についても気になりますよね。
水やりについては、鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合は、雨が少なく土が乾燥しているときだけ行うようにすれば十分です。
肥料についたは、緩効性化成肥料を、植え付ける時に土に混ぜ込んでおきましょう。そして2月から3月または、5月から6月の間に同じ肥料を与えるようにしましょう。
枝が伸びてきたら、支柱を立て、誘引していきます。誘引することで、形を整える、そして傷つかないようになるので、病気にもかかりにくくなります。
なのでとても重要なポイントです。
支柱の長さについては、苗木の2倍ほどあるものを使いましょう。
支柱を立てるときは
- 枝がまっすぐになるように支柱を結びつけましょう。
- 苗木のそばに根を傷つけないように注意して支柱を立てましょう。
- 上の方についている枝先に紐を結びましょう。
- 地表から、100センチぐらいまでのところの幹を布などで包んで保護しましょう。
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しだれ桜の剪定のポイントは?
桜は頻繁に剪定が必要ではありません。
それは切り口から病気が入ってしまう心配があるからです。できるだけ剪定は控えますが、枝が混み合ってきて日当たりが悪くなったり、風通しが悪くなっているようでしたらしていったほうがいいでしょう。
その際、12月から3月の間に行い、枝を切り落としていきます。付け根からきり落としていきましょう。そして剪定が終わったら切り口に癒合剤をしっかりと塗っておきます。これが剪定する時のポイントです。
この剪定のタイミングをしっかりと守って、枝をきちんと選んで行うようにしましょう。あまり切りすぎると、しだれ桜の本来の美しさを半減させてしまいます。
枯らさないコツとは?
枯らさないように病気に気をつけることです。
しだれ桜は、枝が地面につくことによって、そこから病気にかかることが多いのです。そのために、しっかりと誘引し、害虫の被害や病気の被害を避けるようにしていくことが大切です。
また、先ほども触れた剪定をするときに、使う刃物も殺菌してものを使うと枯らさずに、病気にかかることから防ぐことができます。
きちんと育てて家でしだれ桜を楽しみましょう
丁寧に育てていけば、お家でも立派なしだれ桜を楽しむことができます。毎年大きくなり、そして春が待ち遠しくなる美しい風景を作ってくれるはず。
春の楽しみがひとつ増えるような、素敵な桜を育ててみませんか?