今やほとんどの小学生が何らかの習い事に通っています。
最初は本人の希望で行き始めたにもかかわらず
ある時突然「行きたくない!」と言い出して
困っていませんか?
小学生を持つ親なら
誰もが経験したことのある場面なのではないでしょうか。
「自分でやりたいって言ったんでしょ!」
「これまで頑張ってきたのに、そんなこと言わないで!」
…というのが親の本心かもしれませんが
これを言ってしまっては、子供の本当の気持ちはわからないままです。
ただでさえ、本心を聞き出すのが難しい小学生。
習い事に行きたくない時の気持ちを聞き出すのは
なかなか労力が必要です。
子供の気持ちがわからないままでは
習い事に行きたくないという問題が解決しないばかりか
対応を間違うと「ママには何を言ってもムダ」
と、子供は心を閉ざしてしまいます。
思春期を控えて、親子関係が難しくなってくる時期だからこそ
子供が「習い事に行きたくない」と言ってきた場合には
何とか時間を作って、まずはよく話を聞いてあげたいですね。
小学生は習い事でも忙しい!行きたくない時の正しい対処法は?
ある調査によると
塾以外の習い事に通っている小学生は6~7割で
「ほとんどの小学生が習い事をしている」と
言って良い状況にあります。
習い事の数がピークを迎える小学校4年生頃になると
“放課後は毎日習い事で埋まっている”という子も!
宿題や家庭学習が必須となってくる中で
毎日放課後に習い事があるのでは
子供も疲れてしまいます。
友達から遊びに誘われたとしても
習い事でスケジュールが埋まっているのでは
なかなか時間が取れません。
その結果、誘ってくれた子との関係が気まずくなったり
学校でも疎外感を感じているという可能性もあります。
小学生にとって、友達関係は重要なファクターです。
親も、友達と過ごす時間が大切であるということを
理解してあげましょう。
また、習い事が忙しく毎日疲れていると
学校の授業に集中できなかったり
忘れ物が増えると言ったケースもあります。
「子供にできるだけたくさんの経験をさせてあげたい!」
その親心は分かりますが、複数習い事をしている場合には
負担が大きすぎないか?ということ考えてあげましょう。
子供はやりたいと言い出したら聞かないかもしれませんし
それを叶えてやるのが理想的な親という面も理解できます。
でも、実際に習い事を増やしてみて
日々の生活がどうなるのかということは
子供にはまだリアルには想像できません。
幼稚園の頃ピアノが上手だった女の子が
小学校にあがって習い事を増やした結果
練習時間が取れず、上達しないので面白く無くなって
今ではただ毎週先生のところで弾くだけ、というケースもあります。
子供が習い事に行きたくないと言い出したら
まずはスケジュールに無理がないか考えてみましょう。
さらに、子供は本心をなかなか言ってはくれません。
習い事に行きたくない時は
根気よく親が話を聞いて共感するのが
正しい対処法です。
行きたくない理由を聞き出すことが出来れば
対処法は自ずと見えてきます。
忙しいのに…面倒…
と思うかもしれませんが
放っておくと問題が大きくなることもありますから
早い段階で話を聞いてあげてくださいね。
習い事についてどう思っているのか小学生の気持ちを聞いてみた!
ある日、スイミングに行きたくないと言い出した
小学校3年生のH君。
“先週まであんなに楽しそうに通っていたのに!?”
ママもびっくりです。
理由を聞いてみると
「進級して難しくて大変なんだよね…」
納得してしまいそうな理由ですが
進級した時はすっごくはしゃいで喜んでいたはず。
それを知っていたお母さんは
「難しいからって行かないでいたら、他のこともできないよ?」
と追及してみます。
するとH君は
「スイミングは疲れるから嫌だ。」
と、さらに納得できない答えが。
小学生になると、本心をなかなか言わず
ああ言えばこう言う状況になって
ママもイライラしてしまいます。
でも、このお母さんはぐっとこらえて
「何か嫌なことでもあったの?」
と聞いてみました。
すると…
「進級したクラスのコーチが嫌だ」
という答えを引き出すことができたそうです。
H君がスイミングにいきたくない本当の理由はコレでした。
お母さんは、曜日や時間を調整して
進級前のコーチに見てもらえるように対処したそうです。
このお話のように、小学生の気持ちは
ママがぐっとこらえて根気よく聞いてみないとわかりません。
習い事に行きたくない理由は他にも
・友達と遊ぶ時間がなくなる
・周りに比べてできない。
・先生が評価してくれない。
・習い事の友達から嫌なことを言われた
など様々です。
もちろん「なんとなく今日は行きたくない」ということもあります。
たまたま、今やっていることが苦手なだけで、
時期が過ぎればまた気持ちが乗ることもあります。
習い事は、始めた当初はほとんどの子が
「楽しい」と思っています。
でも、学年が上がって忙しくなってくると
習い事を面倒だと感じる子も増えてきます。
大人も同じですが、始めた当初のテンションを保つのは
なかなか難しいことです。
先生なり、親なりが上手にサポートしてあげることで
習い事を長く続けることができます。
我が子にとって、本当に大事な習い事は何なのか?
習い事を続けるために取捨選択をすることも
時には必要なのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
子供が習い事に行きたくないと言ってきた時は
習い事について再考してみるチャンスです。
子供の気持ちをよく聞いて
行きたくない理由を一緒に探ってみましょう。
良かれと思って習い事を掛け持ちするあまり
本当に好きなことに集中できないのは残念なことです。
親子で習い事の目的や
習い事から得たいことについて話し合って
無理のないスケジュールで過ごさせてあげたいですね。